報道発表資料

平成23年1月27日
保健対策
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平成23年春の花粉総飛散量及び飛散開始時期の予測(第2報)、並びに花粉飛散ピーク時期の予測について(お知らせ)

 環境省が実施している調査研究報告(最新の気象情報及び花芽調査の結果を踏まえた第2報)によれば、平成23年春のスギ・ヒノキ科花粉総飛散量は、例年に比べ非常に少なかった平成22年春(昨シーズン)と比較すると、全国的に多くなると予測されます。例年との比較では、東北から近畿地方については例年より多く、中国・四国・九州では例年並みか例年よりもやや少ないと予測されます。
 スギ花粉の飛散開始時期は、関東から西では例年よりやや遅く、東北・北陸ではほぼ例年並みになると予測されており、前回の予測(第1報、平成22年12月24日発表)と比べ、関東から西の地域でやや遅くなっています。
 また、今回新たに花粉飛散ピーク時期の予測を行いました。スギ・ヒノキ科花粉の飛散ピーク期間中、最も花粉飛散量が多くなるのは、関東以西では3月上旬から中旬、東北では4月上旬となる見込みです。
 この春の花粉総飛散量は、ほとんどの地域で、花粉症に対し十分な注意が必要なレベルであると考えられるため、前シーズン比や例年比での増減に関わらず、予報に基づいた早めの花粉症予防対策等が必要と考えられます。

1.概要

 環境省では、花粉症に関する調査研究の一環※1として、平成16年度から花粉飛散予測に関する調査研究を行っています。先般、当該研究による平成23年春(1月末から5月)における花粉総飛散量及び飛散開始時期の予測(第1報)※2を発表したところですが、最新の気象情報や花芽調査の結果を踏まえて予測を更新しましたのでお知らせします。
 花粉の総飛散量については、昨年12月に得られた花芽調査の結果を加えると、全国的に前回の予測より更に飛散量が多くなると見込まれ、特に東北南部から近畿地方での増加が予測されます。飛散開始時期については、1月の低温の影響を受け、関東から西で前回の予測に比べて遅くなり、関東から西では例年よりやや遅く、東北・北陸ではほぼ例年並みになると予測されます。
 また、今シーズンより新たに、花粉飛散ピーク時期について予測を行いましたが、スギ・ヒノキ科花粉の飛散ピーク期間中、最も花粉飛散量が多くなるのは、関東以西では3月上旬から中旬、東北では4月上旬となる見込みです。予測される花粉総飛散量が多くなっている地域では、1ヶ月を超える長い期間にわたり、飛散量の多い日が続く可能性もあります。
 詳しい内容は以下のとおりです。

※1
平成22年度花粉症に関する調査・検討業務(請負先;NPO法人花粉情報協会)
※2
平成22年12月24日発表

2.平成23年春のスギ・ヒノキ科花粉総飛散量の予測について(参考資料1)

 春に飛散するスギ及びヒノキ科花粉は前年夏の気象条件に大きな影響を受けます。花粉数に影響するのは6月から8月の日照時間や気温、降水量などで、特に7月上旬から8月中旬にかけての期間の影響が大きくなっています。また、平成22年11月から12月にスギ雄花の花芽調査が全国的に行われ、スギ花粉がどの程度生産されているかをまとめています。
 これらのことから、平成22年6月から8月、特に7月上旬から8月中旬にかけての日照時間や気温、降水量などの気象条件とスギ雄花の花芽調査結果を考慮して、平成23年春のスギ・ヒノキ科花粉の総飛散量を予測しました※3

※3
例年比または前年比が、50%未満:少ない、50%以上〜80%未満:やや少ない、80%以上〜120%未満:並、120%以上〜150%未満:やや多い、150%以上:多い、と記載している。

(1)昨シーズンとの比較

平成23年春の花粉の総飛散量は、平成22年の7月・8月ともに東日本を中心に平成21年同期間よりも日照時間が長く、気温が高くなったことにより、飛散量の少なかった昨シーズンに比べ、全国的に多くなる見込みです。
特に、東海地方や近畿地方の一部では、非常に少なかった昨シーズンに比べ、10倍以上になると予測されます。
そのほか、東北地方、関東地方、西日本でも、昨シ−ズンの2倍から6倍になる地域が多いと予測されます。

(2)例年との比較

北海道から近畿地方にかけては例年より多く、一部の地域では例年の2倍を超えると見込まれます。
中国地方、四国地方、九州地方では、7月の日照不足と大雨の影響で、例年並みか例年よりやや少なくなると予測されます。

(補足)ヒノキ科花粉の飛散量の増加について
 上記の予測では、スギ及びヒノキ科の花粉を合わせた予測結果としていますが、このうちヒノキ科の予測については以下のようになっています。

ヒノキ科の花粉は、日照時間に加え、気温による影響を大きく受けると言われています。今年の7月・8月の日照時間が長く、かつ気温が平年より高くなった東海、近畿ではヒノキ科の花粉は全般に多めになる可能性が高い見込みです。
近年、西日本では雄花をつけるまでに成長したヒノキが多くなったこともあり、ヒノキ科の花粉がスギを上回る飛散量となる年が増加してきています。このため、西日本では予測値を上回る可能性があります。

(3)前回予測(第1報)との比較

 スギ雄花の花芽調査の結果から、各地域とも前回の予測値よりも総飛散量が多くなり、特に東北南部から近畿地方での増加が予測されます。

3.平成23年春のスギ花粉前線予測について(参考資料2)

 スギ花粉を放出する雄花は、日長時間や一定期間の低温へのばく露等により開花の時期が影響されます。このことから、気象庁1月14日発表の最新の1ヶ月予報を参考に、スギの花粉飛散開始について、以下のとおり予測しました。

平成23年1月前半は全国的に気温が低く、特に北陸から西日本では平年を大きく下回っています。また、気象庁の長期予報によれば、1月中旬から2月上旬までの気温の経過は、北海道で平年並みのほかは、平年より低くなる確率が高く、西日本では平年より気温が低くなる確率がかなり高いと見込まれています。一方、2月は気温が平年並みか平年より高い確率が高くなると予想されています。
このため、雄花の休眠覚醒はほぼ例年並みですが、スギ花粉の飛散開始日は関東から西では例年よりもやや遅く、北陸から東北地方ではほぼ例年並みになると見込まれます。
前回の予測(第1報)に比べ、関東から西では飛散開始がやや遅くなると予想していますが、今後の気象条件(急激な気温の上昇等)により、実際の飛散開始時期は変化する可能性がありますので、最新の情報をご利用ください。

4.平成23年春のスギ・ヒノキ科花粉の飛散ピーク時期予測について(参考資料3)

 一般的にスギ・ヒノキ科の花粉数は、飛散開始後徐々に増加し、飛散のピークを過ぎると徐々に減少する「ひと山型」の分布となります。このことを踏まえ、平均飛散曲線、各地点の予測される花粉総飛散量、及び気象庁の長期予報を参考として、花粉飛散のピーク期間※4を、今回新たに予測しました。なお、本ピーク予測は、スギ及びヒノキ科の花粉を合わせた予測結果としています。

※4
ダーラム法による観測方法で飛散量が1日あたり30個/cm2以上と予測される期間
スギ・ヒノキ科花粉の飛散ピーク期間中、最も花粉飛散量が多くなるのは、関東以西では3月上旬から中旬、東北では4月上旬と見込まれます。また、花粉飛散数の多い地域では花粉飛散開始と同時に飛散量が急激に増加する可能性があります。
今シーズンの花粉総飛散量が多くなると予測されている関東地方、北陸地方、東海地方、近畿地方では、1ヶ月を超える長い期間にわたり、飛散量の多い日が続く可能性がありますので、ご注意ください。

5.花粉症予防対策の必要性

 この春の花粉総飛散量は、ほとんどの地域で、花粉症に対し十分な注意が必要な2000個/cm2を超すレベルになると考えられ、花粉の飛散が例年より多いと予想される地域では、飛散開始とともに飛散量が急激に増加することも予想されます。
 このため、前シーズン比や例年比での増減に関わらず、予報に基づいた早めの花粉症予防対策等が必要と考えられます。

6.その他

(1)本予測に関する留意事項

 本予測は、現時点で得られた気象データ、気象庁の季節予報、及び花芽の調査結果を踏まえて作成されたものです。
 今後の気象条件等によっては、予測よりも早く花粉が飛散し始めることや、ピークの時期が変化することが考えられます。最新の情報に注意するとともに、常に早めの花粉症予防対策を心がけることが必要です。

(2)平成23年春シーズンの対応

 環境省では、平成23年春シーズンにおいても、花粉の総飛散量の観測データを収集し、「スギ花粉飛散開始マップ」により、都道府県毎の飛散開始日情報を順次提供します。
 花粉の飛散状況については、2月上旬頃から「花粉観測システム(愛称:はなこさん)(http://kafun.taiki.go.jp/)」により、リアルタイムで情報を提供するとともに、携帯電話でも情報提供を行います。「はなこさん」に関する御質問は、環境省水・大気環境局大気環境課(担当 手塚、芳川 03-5521-8294)にお問い合わせ下さい。
 上記の情報は、環境省ホームページ上※5にて公開し、順次、更新していく予定です。

※5
環境省花粉情報サイト(http://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/index.html

 なお、今年度は、スギ花粉飛散開始時期の予測(前線予測図)、及びスギ・ヒノキ科花粉の飛散ピーク時期の予測について、上記ホームページ上で最新の情報に順次更新し、提供する予定です。
 また、上記サイトでは、花粉症に係る各種関連情報を紹介する「花粉症環境保健マニュアル2009」を併せて提供しています。

 このほか、政府における花粉症対策は、今後とも関係各省(内閣府、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、気象庁、環境省)の緊密な連携の下で進めることとしております。

添付資料

連絡先
環境省総合環境政策局環境保健部環境安全課
代表:03-3581-3351
直通:03-5521-8261
課長 早水 輝好(内6350)
課長補佐 本間 政人(内6352)

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