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環境省報道発表資料

報道発表資料

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平成22年12月24日

平成23年春の花粉総飛散量及び飛散開始時期の予測(第1報)について(お知らせ)

 環境省が実施している調査研究報告(第1報)によれば、平成23年春のスギ・ヒノキ科花粉総飛散量は、例年に比べ非常に少なかった平成22年春(昨シーズン)と比較すると、全国的に多くなると予測されます。例年との比較では、西日本で例年並みか例年よりも少なくなると予測されますが、東北から近畿にかけては例年より多くなる見込みです。また、スギ花粉の飛散開始時期は、昨シーズンよりやや遅く、例年と同じくらいか例年よりも5日前後遅くなると予測されます。
 一部地域を除き、全国的に花粉症が重症化するレベルであると考えられるため、前シーズン比や例年比での増減に関わらず、予報に基づいた早めの花粉症予防対策等が必要と考えられます。
 なお、本予測(第1報)は、現時点で得られた気象データ、及び気象庁の季節予報を踏まえて作成されたものであり、1月下旬頃に最新の気象予報及び花芽調査の詳細結果を踏まえ、花粉飛散開始前のより精緻な予測(第2報)を公表する予定です。これまでの花芽調査の結果によれば、第2報では本予測(第1報)より飛散量の予測値が大きくなる可能性もありますので、ご留意ください。

1.概要

 環境省では、花粉症に関する調査研究の一環として、平成16年度から花粉飛散予測に関する調査研究を行っています。
 今般、当該研究※1において、平成23年春(1月末から5月)における花粉総飛散量及び飛散開始時期の予測(第1報)を取りまとめました。内容は以下のとおりです。

※1
平成22年度花粉症に関する調査・検討業務(請負先;NPO法人花粉情報協会)

2.平成23年春のスギ・ヒノキ科花粉総飛散量の予測について(参考資料1)

 春に飛散するスギ及びヒノキ科花粉は前年夏の気象条件に大きな影響を受けます。花粉数に影響するのは6月から8月の日照時間や気温、降水量などで、特に7月上旬から8月中旬にかけての期間の影響が大きくなっています。  そこで、平成22年6月から8月、特に7月上旬から8月中旬にかけての日照時間や気温、降水量などから、平成23年春のスギ・ヒノキ科花粉の総飛散量を予測しました※2

※2
例年比または前年比が、50%未満:少ない、50%以上〜80%未満:やや少ない、80%以上〜120%未満:並、120%以上〜150%未満:やや多い、150%以上:多い、と記載している。

(1)前シーズンとの比較

平成23年春の花粉の総飛散量は、平成22年の7月・8月ともに平成21年より日照時間が長く、気温が高くなったことにより、全国的に昨シーズンより多くなる見込みです。
特に東海地方や近畿地方の一部では、非常に少なかった昨シーズンに比べ、10倍以上になる地域があると予測されます。
関東から北の地方と西日本でも、昨シーズンの2倍から6倍になる地域が多いと予測されます。

(2)例年との比較

例年との比較では花粉の総飛散量は西日本で例年並みか例年より少なくなる見込みです。東北から近畿にかけての地方は例年より多くなると予測されます。
東日本では北陸及び甲信の一部で例年の1.5倍から2倍と多くなり、そのほかの地域も例年の1.1倍から1.5倍になる見込みです。
西日本では近畿地方の一部で例年の2倍以上になり、そのほかも1.1倍から1.3倍程度と多くなる見込みです。一方、中国・四国、九州では7月の日照不足と大雨の影響で例年並みか例年の5割から8割程度と予測されます。
(補足)ヒノキ科花粉の飛散量の増加について
上記の予測では、スギ及びヒノキ科の花粉を合わせた予測結果としていますが、このうちヒノキ科の予測については以下のようになっています。
ヒノキ科花粉は、日照時間に加え、気温による影響を大きく受けると言われています。今年の7月・8月の日照時間が長く、かつ気温が高かった東海、近畿では、ヒノキ科の花粉は全般に多めになる可能性が高い見込みです。
近年、西日本では雄花をつけるまでに成長したヒノキが多くなったこともあり、ヒノキ科の花粉がスギを上回る飛散量となる年が増加してきています。このため、西日本では予測値を上回る可能性があります。

3.平成23年春のスギ花粉前線予測について(参考資料2)

 スギ花粉を放出する雄花は、日長時間や一定期間の低温へのばく露等により開花の時期が影響されます。このことから、気象庁12月17日発表の1ヶ月予報及び11月26日発表の3ヶ月予報を参考に、スギの花粉飛散開始について、以下のとおり予測しました。
平成22年11月以降の気温の経過は、西日本は平年よりやや低く、そのほかは平年より高めに推移しましたが、気象庁の季節予報によれば、これから年末にかけて気温が低くなると予測されています。また、平成23年1月の気温は平年並みになる確率が高いと予測されています。
このため、雄花の休眠覚醒はほぼ例年並みですが、スギ花粉の飛散開始日は平成22年春よりやや遅く、例年並みか例年より5日前後遅くなる可能性が高いと見込まれます。

4.花粉症予防対策の必要性

 近年の花粉飛散量は多くの地域において増加しており、1980年代には大量飛散とされていた1000個/cm2を超えて、平成23年春も8割以上の地域が2000個/cm2を超える飛散になると予測されます。
 このため、一部地域を除き、全国的に花粉症を発症し、しかも重症化する期間が長くなると考えられます。前シーズン比や例年比での増減に関わらず、予報に基づいた早めの花粉症予防対策等が必要と考えられます。

5.その他

(1)本予測(第1報)に関する留意事項

 本予測(第1報)は、現時点で得られた気象データ、及び気象庁の季節予報を踏まえて作成されたものです。
 今後、最新の気象予報及び花芽調査の詳細結果を踏まえ、花粉飛散開始前の1月下旬頃に、より精緻な予測(第2報)を公表する予定です。なお、これまでの花芽調査の結果によれば、第2報では本予測(第1報)より飛散量の予測値が大きくなる可能性もありますので、ご留意ください。

(2)平成23年春シーズンの対応

 環境省では、平成23年春シーズンにおいても、花粉の総飛散量等の予測及び観測を行い、「スギ花粉飛散開始マップ」により、都府県毎の飛散開始日情報を順次提供します。また、リアルタイムの花粉の飛散状況については、「花粉観測システム(愛称:はなこさん)」により、情報を提供します(2月初旬より提供予定)。
 上記の情報は、環境省ホームページ上※3にて公開し、順次、更新していく予定です。

※3
環境省花粉情報サイト(http://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/index.html

なお、上記サイトでは、花粉症に係る各種関連情報を紹介する「花粉症環境保健マニュアル2009」を併せて提供しています。

この他、政府における花粉症対策は、今後とも関係各省(内閣府、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、気象庁、環境省)の緊密な連携の下で進めることとしております。

添付資料

連絡先

環境省総合環境政策局環境保健部環境安全課
代表:03-3581-3351
直通:03-5521-8261
課長 早水 輝好(内6350)
課長補佐 本間 政人 (内6352)

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