報道発表資料

平成22年9月21日
保健対策
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1,2,5,6,9,10-ヘキサブロモシクロドデカンに関する有害性調査指示に係る中央環境審議会の審議結果について(お知らせ)

 樹脂用難燃剤、繊維用難燃剤として使用されている1,2,5,6,9,10-ヘキサブロモシクロドデカン(別名HBCD)に関する化学物質審査規制法に基づく有害性調査指示の要否等について、平成22年9月3日及び17日に開催された審議会で審議した結果、鳥類の繁殖に及ぼす影響について有害性調査指示を行うことが適当との結論が得られました。これを受け、9月中を目途に厚生労働大臣、経済産業大臣及び環境大臣による有害性調査指示を行う予定です。

1.これまでの経緯等

 樹脂用難燃剤、繊維用難燃剤として使用されている1,2,5,6,9,10-ヘキサブロモシクロドデカン(別名HBCD)については、難分解性かつ高蓄積性であり、毒性が不明であったことから、化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(昭和48年法律第117号。以下「化学物質審査規制法」という。)に基づき、平成16年9月22日に第一種監視化学物質※1に指定されました。
 高次捕食動物に対する長期毒性※2のうち、鳥類に対する長期毒性について、環境省が行ったHBCD の予備的な毒性評価の結果及びHBCD による環境の汚染が生ずるおそれについて考察した概要等を基に、平成22年9月3日に開催された第102回中央環境審議会環境保健部会化学物質審査小委員会※3においてHBCD に関する有害性調査指示の必要性について審議され、平成22年9月17日に開催された第103回中央環境審議会環境保健部会化学物質審査小委員会※4においてHBCDに関する有害性調査の項目等について審議されました。

(※1)
化学物質審査規制法では、ある特定の第一種監視化学物質について、[1]人又は高次捕食動物に対する長期毒性があると疑うに足りる理由があり、[2]当該物質が第一種特定化学物質であれば当該物質による環境の汚染が生ずるおそれがあると見込まれる場合には、当該物質の製造・輸入事業者に対し、有害性の調査を行うべきことを指示することができます。
(※2)
HBCDの人に対する長期毒性に関しては、齧歯類を用いた二世代繁殖試験を厚生労働省が実施し、その結果をもとに、平成20年12月19日に開催された化学物質審議会審査部会※4において、「現時点で収集された情報からは、第一種特定化学物質に該当するとは判断されない。」と判定されました。
(※3)
薬事・食品衛生審議会薬事分科会化学物質安全対策部会、化学物質審議会安全対策部会との合同開催。
(※4)
薬事・食品衛生審議会薬事分科会化学物質安全対策部会化学物質調査会、化学物質審議会審査部会との合同開催。

2.審議結果の概要

 平成22年9月3日に開催された第102回中央環境審議会環境保健部会化学物質審査小委員会※3において、HBCDについて化学物質審査規制法に基づく有害性調査指示を行うことが適当とされました(詳細については別紙1参照)。
 また、平成22年9月17日に開催された第102回中央環境審議会環境保健部会化学物質審査小委員会※4において、HBCDの有害性調査の項目は鳥類の繁殖に及ぼす影響についての調査とすること、被験物質は有害性調査指示を受けた事業者が製造又は輸入するHBCDを代表する異性体構成比となるよう専門家の意見を聞きながら準備すること、鳥類の繁殖に及ぼす影響についての調査は、新規化学物質等に係る試験の方法について(平成15年11月21日薬食発第1121002号厚生労働省医薬食品局長、平成15・11・13製局第2号経済産業省製造産業局長、環保企発第031121002号環境省総合環境政策局長連名通知)により20週間投与による鳥類繁殖毒性試験を実施すること、調査の報告期限は有害性調査指示を行った日から18ヶ月後とすること等が適当とされました(詳細については別紙2参照)。

3.今後の予定

 今後、9月中を目途に化学物質審査規制法に基づき、厚生労働大臣、経済産業大臣及び環境大臣がHBCDの製造又は輸入の事業を営む者に対し、有害性調査を行い、その結果を報告すべきことを指示することとしています。

添付資料

連絡先
環境省総合環境政策局環境保健部環境保健企画管理課化学物質審査室
代表:03−3581−3351
直通:03−5521−8253
室長 和田 篤也(内線6309)
補佐 小岩 真之(内線6324)
担当 池本 忠弘(内線6329)
   岩井田 武志(内線6328)

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