報道発表資料

平成22年3月11日
保健対策
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UNEP水銀パートナーシップ第2回廃棄物管理分野会合の結果について(お知らせ)

 環境省では、3月9日及び10日に東京において、国際連合環境計画(UNEP)と協力して、UNEP水銀パートナーシップ第2回廃棄物管理分野会合を開催しました。「UNEP水銀パートナーシッププログラム」は、水銀を環境に排出している様々な分野における自主的取組を促進する取組であり、我が国は廃棄物管理分野のリード国を務めています。
 今回の会合では、地球温暖化対策として多くの国で蛍光灯の導入が進み、その結果廃棄される蛍光灯の回収・処理が課題となっていることなどが明らかになり、そうした途上国のニーズを踏まえて、水銀廃棄物管理分野の優良取組事例をとりまとめた指針づくりをさらに進めていくこととなりました。また、廃棄物に含まれる水銀を削減するためには、製品中の水銀含有量に係る情報の普及と水銀不使用の製品への代替が重要であり、製品中の水銀削減に関するパートナーシップとの協力が必要であること等の認識が共有されました。

1.背景

 国際連合環境計画(UNEP)では、2001年から地球規模での水銀汚染に関連する活動(UNEP水銀プログラム)を開始し、「製品中の水銀削減」、「水銀の供給と保管」、「水銀廃棄物管理」等の7つの分野※における技術協力や情報共有等を目的としたUNEP水銀パートナーシッププログラムを推進しています。

「人力・小規模金採掘における水銀管理」、「石炭燃焼における水銀放出管理」、「塩素アルカリ分野における水銀削減」、「製品中の水銀削減」、「水銀廃棄物管理」、「水銀の大気中移動・運命研究」、「水銀の供給と保管」

 水銀廃棄物管理分野のパートナーシッププログラムは、2007年2月の第24回UNEP管理理事会において採択された決議に基づいて2008年に立ち上げられ、現在、27の国や国際機関、NGOがパートナーとして参加し、水銀廃棄物に対する取組が進められています。
 我が国は水銀廃棄物管理分野のリードを務める一方、途上国等における水銀廃棄物の処理の際に参考となるよう、水銀廃棄物管理に関するBAT(利用可能な最良の技術)及びBEP(環境のための最良の慣行)の事例を取りまとめた指針(ガイダンス文書)の策定の主導をするなど、パートナーシッププログラムに積極的に貢献しています。
 今回の会合は、水銀廃棄物管理分野の各パートナーの活動状況や課題を共有するとともに、今後のパートナーシップの取組の方向性及びガイダンス文書について議論するために開催されました。

2.結果の概要

(1)
会議期間、参加者及び議題
会議期間:
平成22年3月9日(火)、10日(水) 
場所:
ベルサール九段(東京)
参加者:
米国、ドイツ、中国、インド、タイ、フィリピン等12カ国の政府担当者、国際機関、NGO等約40名(議長:田中勝鳥取環境大学教授・サステイナビリティ研究所所長)
議題:
各パートナーによる廃棄物管理からの水銀排出量の低減に関する取組について
水銀廃棄物管理に関するBAT/BEPガイダンス文書素案について
廃棄物管理分野パートナーシップの活動の現状と今後の方向性について
(2)
各議題の結果の概要
[1]
各パートナーによる廃棄物管理からの水銀排出量の低減に関する取組について
 各国・国際機関の取組について報告があり、地球温暖化対策として世界的に蛍光灯の導入が進み、その結果廃棄される蛍光灯の回収・処理が多くの途上国で課題となっていること、タイのように廃蛍光灯の分別回収の制度化を図った国もあるが、廃製品からの水銀回収は技術的・経済的理由から容易でないことなどが明らかになりました。
[2]
水銀廃棄物管理に関するBAT/BEPガイダンス文書素案について
 我が国が作成したガイダンス文書素案について意見交換を行いました。水銀を含有する廃製品の回収については、製造者、輸入者、小売業者、地方公共団体等の関与が重要であること、廃棄物に含まれる水銀を低減するためには、製品中の水銀含有量に係る情報の普及と水銀不使用の製品への代替が重要であり、製品中の水銀削減に関するパートナーシップとの協力が必要であること等が指摘されました。
[3]
廃棄物管理分野パートナーシップの活動の現状と今後の方向性について
 本パートナーシップ分野への参加国・機関が増加していることが歓迎されました。今後は、廃棄物管理分野パートナーシップにおいて作成中のガイダンス文書を製品中の水銀削減分野に提供すること、両分野のパートナーシップによる共同のプロジェクトの形成を目指す等、他のパートナーシップ分野との連携・協力をさらに進めていくべきとの認識が共有されました。
(3)
今後の予定
 今後は、本会合での議論を踏まえて、引き続き我が国が中心となってガイダンス文書の作成を進めていくこととなりました。
 なお、廃棄物管理分野を含めたUNEP水銀パートナーシップの取組状況については、水銀管理のための条約制定に向けて本年6月にスウェーデンで開催される第1回政府間交渉委員会等の機会にも、情報提供される見込みです。
 本会合の関連資料は、追って以下のUNEP水銀パートナーシップのウェブサイト(英語)において公表される予定です。

http://www.chem.unep.ch/mercury/partnerships/new_partnership.htm

連絡先
環境省総合環境政策局環境保健部環境安全課
代表:03-3581-3351
課長:早水 輝好(内線6350)
課長補佐:関谷 毅史(内線6353)
担当:寺井 徹(内線6356)

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