報道発表資料

平成21年4月10日
自然環境
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(お知らせ)農林水産省と環境省の連携による「田んぼの生きもの調査2008」の結果について

 平成13年度から農林水産省と環境省が連携して実施している「田んぼの生きもの調査」について、平成20年度の調査結果がまとまったのでお知らせします。
 平成20年度は、全国で611団体が参加し、魚について約1,300地点、カエルについて約300地点、水生昆虫について約1,500地点で調査が実施され、その結果、94種の魚、13種のカエル、27種の水生昆虫が確認されました。

1.調査目的
 水田や水路、ため池など多様な環境がネットワークを形成している農村地域は、さまざまな生きものにとって重要な生息・生育の場所となっており、農村地域の生きものや生態系に関する情報を収集、集積することが求められています。このため、農林水産省と環境省では、平成13年度から、田んぼの代表的な生きものである「魚」、「カエル」を主な対象として、これらの生息状況を把握するための調査を連携して実施しています。
2.調査内容
 調査対象種は、これまでの調査と同様に田んぼの代表的な生きものである「魚」と「カエル」に加え、平成20年度は「水生昆虫」も対象としました。また、平成19年度に引き続き、農業用施設等に対する被害の恐れのある外来種の生息状況についても併せて調査しました。
対象生物:
魚、カエル、水生昆虫※1、外来種※2
※1:
水生昆虫は、農村地域に生息する代表的な種であるタガメやゲンゴロウなどを対象
※2:
外来種調査は、カワヒバリガイ、ボタンウキクサ、ホテイアオイを対象
調査場所:
・魚調査
:農業用の水路、ため池
・カエル調査
:水田の畦や水路など
・水生昆虫調査
:水田の畦際、農業用の水路、ため池
・外来種調査
:農業用の水路など
調査地点数:
・魚調査
:約1,300地点
・カエル調査
:約  300地点
・水生昆虫調査
:約1,500地点
・外来種調査
:約  250地区
 詳細な調査手法については、農村環境整備センターのホームページ(http://www.acres.or.jp)にある「調査マニュアル」を御覧ください。
3.参加団体
 農林水産省の出先機関をはじめ、都道府県や市町村、土地改良事業団体連合会や土地改良区、さらには小学校や地域住民など延べ611団体の約5,300人の参加により実施しました。
4.調査期間
 平成20年5月〜10月
5.調査結果の概要
(1)魚・カエル調査
 平成20年度は、魚が94種、カエルが13種確認されました。全国で確認地点数の多かった魚の上位5種は、ドジョウ、ギンブナ、タモロコ、メダカ、モツゴであり、カエルの上位5種は、ニホンアマガエル、トノサマガエル、ヌマガエル、トウキョウダルマガエル、ツチガエルでした。魚とカエルの希少種・外来種に関する結果は以下のとおりです。

○希少種(ここでは、環境省のレッドリストに挙げられている生物種を示します。)

  • 魚ではハリヨ(絶滅危惧?A類)やメダカ(絶滅危惧?類)など29種、カエルではナゴヤダルマガエル(絶滅危惧?B類)とトウキョウダルマガエル(準絶滅危惧)の2種、合計31種の希少種が確認されました。
  • メダカに関しては、平成19年度までの本調査で確認されていなかった8メッシュで新たに生息が確認されました。平成13〜20年度の本調査の結果について、第5回自然環境保全基礎調査の分布情報(約10km四方の2次メッシュ単位で691メッシュ)と重ね合わせた結果、本調査により191メッシュで新たな生息情報が得られました。
  • トウキョウダルマガエルに関しては、平成19年度までの本調査で確認されていなかった10メッシュで新たに確認されました。メダカの分析と同様にこれまでの調査結果について第5回自然環境保全基礎調査の分布情報(2次メッシュ単位で155メッシュ)と重ね合わせた結果、本調査により101メッシュで新たな生息情報が得られました。

○外来種(ここでは、国外から移入してきた種を示します。)

  • 魚ではオオクチバスやブルーギルなど10種、カエルではウシガエル1種、合計11種の外来種が確認されました。
  • 平成19年度の調査においても同程度の外来種が確認されており、これまでの調査で17種の外来種が確認されています。
(2)水生昆虫調査
 平成20年度は、全国で5科27種が確認されました。全国で確認地点数の多かった水生昆虫の上位5種は、ヒメガムシ、ハイイロゲンゴロウ、ミズカマキリ、コガムシ、コオイムシでした。本調査において、絶滅危惧?類のコガタノゲンゴロウ、絶滅危惧?類のタガメ、準絶滅危惧のコオイムシ、マルガタゲンゴロウ、ゲンゴロウの5種の希少種が確認されました。
(3)外来種調査
 ボタンウキクサが、愛知県、鹿児島県の2地点で、カワヒバリガイが愛知県の1地点で、ホテイアオイは、三重県、山口県、愛媛県、佐賀県の5地点で確認されました。
 結果の詳細については、添付資料及び農林水産省報道発表資料(http://www.maff.go.jp/j/press/index.html)をご参照ください。

添付資料

連絡先
環境省自然環境局自然環境計画課
直通 03−5521−8274
代表 03−3581−3351
課長:渡邉 綱男(6430)
課長補佐:牛場 雅己(6435)
担当:藤田 聡(6477)

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