報道発表資料

平成21年2月27日
廃棄物
この記事を印刷

微量PCB混入廃電気機器等の焼却実証試験(第5回)の実施結果について

 環境省は、平成20年11月及び12月に、秋田県及び北九州市並びにエコシステム秋田株式会社及び光和精鉱株式会社の協力を得て、微量PCB混入廃電気機器等の焼却実証試験を実施しました。その結果、周辺環境に影響を及ぼすことなく安全かつ確実にPCBが分解されることを確認しました。

1.趣旨

 PCBを使用していないトランス等の中に、実際には微量のPCBが混入した絶縁油を含むもの(以下「微量PCB混入廃電気機器等」という。)が大量に存在することが判明しており、これらの処理体制の整備が課題となっています。
 環境省は、微量PCB混入廃電気機器等の処理体制の整備に向け、既存の産業廃棄物処理施設において微量PCB混入廃電気機器等が安全かつ確実に処理できることを確認するための実証試験を行ってきておりますが、今般、関係自治体である秋田県、北九州市並びに実証試験施設の設置者であるエコシステム秋田株式会社及び光和精鉱株式会社の協力を得て、微量PCB混入廃電気機器等の焼却実証試験を実施しました。

2.実証試験結果の概要

(1)実施場所及び実施期間

・エコシステム秋田株式会社(秋田県大館市)
平成20年11月18日(火)〜11月20日(木) (3日間)
・光和精鉱株式会社戸畑製造所(福岡県北九州市)
平成20年12月9日(火)〜12月11日(木) (3日間)
 施設の概要は、「別紙」表1参照。

(2)実施内容

 エコシステム秋田株式会社では、微量(数十 ppm 程度)のPCBを含む絶縁油を使用していた変圧器及びOFケーブルで既に絶縁油が抜かれているものを焼却処理し、処理後の変圧器、OFケーブル及び排ガス中のPCB濃度等を分析することにより、これらが適正に処理されていることを確認する。
 光和精鉱株式会社戸畑製造所では、微量(数十 ppm 程度)のPCBを含む絶縁油を使用していた変圧器及び同様の絶縁油を保管していたドラム缶を焼却処理し、処理後の変圧器、ドラム缶及び排ガス中のPCB濃度等を分析することにより、これらが適正に処理されていることを確認する。また、焼却前に変圧器及びドラム缶から微量(数十 ppm 程度)のPCBを含む絶縁油を抜き、当該絶縁油も併せて焼却処理を行い、排ガス中のPCB濃度等により、絶縁油も適正に処理されていることを確認する。
 なお、本試験においては、燃焼ガスを1,100℃以上の温度に保ちつつ、2秒以上滞留させて焼却処理を行う。

OF ケーブル(Oil Filled Cable)
電力ケーブルの一種であり、内部に絶縁油を満たしたもの。超高圧の電力ケーブルに使用されて いる。

(3)実施結果

 焼却実証試験の実施の結果、試験試料については、周辺環境へ影響を及ぼすことなく安全かつ確実に分解されることを確認しました。詳細は、以下のとおりです。

[1]
周辺環境への影響について(「別紙」表2参照)
施設の敷地境界における大気中のPCB濃度、施設の周辺における大気中のダイオキシン類濃度については、関係法令に定める基準値等よりも低いことを確認しました。
[2]
排ガスについて(「別紙」表3参照)
排ガス中のPCB及びダイオキシン類の濃度については、関係法令に定める基準値等よりも低いことを確認しました。
また、排ガス中のPCB及びダイオキシン類の濃度については、試験試料を投入せずに施設を運転した場合(通常運転時)と、試験試料を投入して施設を運転した場合(本試験時)において顕著な変化がないことから、試験試料を投入したことによる排ガス中のPCB及びダイオキシン類濃度への影響はないことを確認しました。
[3]
変圧器、OFケーブル等について(「別紙」表4参照)
焼却処理後の変圧器(容器、鉄心、コイル銅線等)、OFケーブル(導体、絶縁紙等)及びドラム缶に付着していたPCBの量は、いずれも関係法令に定める基準値より低いことを確認しました。

3.その他

 今後、協力が得られる他の施設においても、焼却実証試験を実施していく予定です。

添付資料

連絡先
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課
代表:03-3581-3351
課長:坂川 勉(内線6871)
課長補佐:高橋 一彰(内線6880)
主査:斎藤 史紀(内線6895)

Adobe Readerのダウンロード

PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Readerが必要です。Adobe Reader(無償)をダウンロードしてご利用ください。

ページ先頭へ