報道発表資料

平成21年1月30日
大臣官房
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皇居外苑濠(牛ヶ淵)の掻い掘り(水抜き)について(お知らせ)

 皇居外苑濠は恒常的な水量不足や濠水の循環が少ないことなどから一部の濠では水質の悪化が見られ、夏場におけるアオコ発生などの問題が生じています。
 このたび、本年2月3日(火)から3月3日(火)の間に、水環境改善等に資する牛ヶ淵の掻い掘り(水抜き)を行うとともに、外来種の生息確認、繁茂しているハスの根茎を除く作業を行います。
 濠全体の水環境改善方策の検討に先立ち、今後の検討作業に必要なデータ収集も併せて行います。
 なお、牛ヶ淵の掻い掘りは平成15年2月以来の実施となります。

1.概要

  • かつて皇居外苑濠には玉川上水管路を通じて、淀橋浄水場(新宿区)の余剰水が供給されていましたが、昭和40年の浄水場閉鎖に伴う供給停止以降、濠水の水質悪化が見られるようになりました。
  • 特に夏場は、悪臭の原因となるアオコの発生が問題になっています。
  • 環境省はこれまでに濠水浄化施設の設置、各濠の浚渫、牛ヶ淵の掻い掘り及び窒素・リンを吸収した水生植物の除去などの水質保全策を講じてきました
  • アオコに関しては、夏季の発生が顕著な期間中の巡回を強化し、速やかにアオコを回収するなどの対策を重点的に行ってきました。
  • 牛ヶ淵は平成15年2月の掻い掘り後、水質(クロロフィルa、COD等)が改善されましたが、昨年あたりから水質の悪化が見られるようになったため、再び掻い掘り(水抜き)を行うこととしました。
  • 今回の掻い掘りの機会に、次の作業を実施します。
[1]
投網、刺し網などを用いた魚類等の捕獲(外来魚の生息確認等)
[2]
ハス根茎の除去(繁茂は濠内の水流停滞を招き水質悪化の一因)
[3]
湧水調査(位置、水質等の分析)
[4]
濠内のゴミ類回収
  • 皇居外苑濠については、現在、全体の水環境改善の検討を行っており、今回の掻い掘りを通じて、この検討作業に必要な湧水や濠の生きもの等に関するデータも収集します。
  • 皇居外苑濠のうち、ポンプ等を使用せずに自然流下により掻い掘り(水抜き)ができるのは牛ヶ淵に限られます。

2.スケジュール

作業期間は、本年2月3日(火)〜同年3月3日(火)とします。
※作業時期は濠内の堆積物からの悪臭の発生が比較的少ない冬季としました。
※降雨など天候によって、作業予定日が変わることもあります。

1)2月3日(火)
牛ヶ淵の水門開放
2)2月5日(木)〜13日(金)
魚類等の捕獲作業
3)2月9日(月)〜20日(金)
ハス根茎の除去作業
4)2月23日(月)〜28日(土)
ゴミ類回収作業・湧水調査
5)3月3日(火)
水門閉鎖
掻い掘りにより底泥を露出し表面を乾燥させることで、底泥からの汚染原因物質の湧出を抑えられ、水質改善効果が期待できることから、作業期間を約1ヶ月間としました。
水門閉鎖後、元の水位回復までには約2ヶ月(4月下旬)を見込んでいます。

3.参考

1)牛ヶ淵の概要

[1]
12濠のうち最北端に位置する濠で、日本武道館の裏手にあたる。
[2]
濠の全長380m、面積16,277m2で、湛水量24,578m3、平均水深1.5m。
[3]
ハス、ヒシ、ウキクサなどの多くの水生植物が生育し、夏季には水生植物が水面を覆う。
[4]
前回の掻い掘り後の平成17年の調査で初めてウシガエル及びアメリカザリガニの生息を認め、その後の繁殖が確認されている。

2)前回掻い掘り(平成15年2月実施)の概要

大型ゴミの回収、外来魚駆除を目的とした掻い掘りを実施

[1]実施期間:
平成15年2月24日〜3月14日
[2]ゴミ対策:
自転車、扇風機、コンクリート片など4tトラック3台分を回収
[3]外来対策:
ブルーギル、オオクチバス、ソウギョ、及びハクレンを駆除
[4]水質改善:
掻い掘り後には水質が改善

その他

[1]
水抜き後捕獲した在来魚は計測後、他の濠に再放流
[2]
外来生物は適切に処分
[3]
作業記録(DVD等)は、将来、他の濠を含めて掻い掘り(水抜き)を実施する場合に活用

添付資料

連絡先
環境省皇居外苑管理事務所
電話:03-3213-0095
所長:高木 治夫
次長:後藤 乙夫
環境保全専門官:神崎 政良

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