報道発表資料

平成20年9月5日
自然環境
この記事を印刷

平成20年度生物多様性保全推進支援事業(二次募集)の採択について(お知らせ)

 環境省では、本年度より、地域における生物多様性の保全・再生に資する活動等を支援する「生物多様性保全推進支援事業」を創設しました。
 今般、本年度の二次募集の採択箇所8件が決定しましたので、お知らせします。これで、本年度の採択箇所は、一次採択の11件と合わせ、計19件となりました。

1.採択事業一覧

応募団体(※) 事業名
財団法人知床財団(北海道) 知床世界自然遺産地域における生物多様性保全事業
大崎市(宮城県) ラムサール条約湿地「蕪栗沼・周辺水田」生物多様性保全事業
千葉県 夷隅川流域における生物多様性保全再生事業
千曲市(長野県) 千曲市生物多様性保全事業
名古屋市(愛知県) 名古屋ため池生き物いきいき計画事業
高島市(滋賀県) たかしま生物多様性保全推進支援事業
屋久島・ヤクタネゴヨウ調査隊(鹿児島県) 屋久島生物多様性保全再生事業
南大東村(沖縄県) 南大東島生物多様性保全再生事業
 今後、応募団体等で構成される協議会により、地域における生物多様性の保全・再生に資する活動等が実施されます。

2.生物多様性保全推進支援事業の概要

 地域における生物多様性の保全・再生に資する活動等を支援するため、地方公共団体、NPO、地域の活動団体などからなる「地域生物多様性協議会」に対して、国から委託を行うとともに、活動等に必要な経費の一部を国が交付します。

(1)委託事業(地域生物多様性保全委託事業):
国費10/10
 協議会の運営、事業実施計画の策定、協議会の活動に関する広報、効果の把握・評価等。
(2)交付金事業(地域生物多様性保全活動支援事業):
国費1/2
 下記事業要件のうち、少なくともいずれか一つの項目に該当する活動等であって、地域における生物多様性の保全・再生に資する活動等。
[1]野生動植物保護管理対策
  • 種の保存法に基づく保護増殖事業計画に位置づけられた事業
  • 鳥獣保護法に基づく特定鳥獣保護管理計画に位置づけられた事業
  • 国指定鳥獣保護区の保護に関する指針に基づく保全事業
  • 環境省版レッドリストの絶滅危惧I類又はII類に位置づけられる種であって、緊急な対策等が必要な種に関する事業
[2]外来生物防除対策
  • 外来生物法に基づく防除計画に位置づけられた事業
  • 国内移入種又は要注意外来生物に関する対策であって、国の生物多様性保全施策の観点から保全対策推進の必要性が高い事業
[3]重要生物多様性地域保全再生
  • 自然再生推進法に基づく事業実施計画に位置づけられた事業
  • 世界遺産条約に基づく自然遺産の登録地において行われる事業であって、世界遺産の管理計画に位置づけられた事業
  • その他、法令又は国際条約に基づく保護地域、ユネスコの定める生物圏保存地域(MAB)、もしくは環境省の選定する重要湿地、特定植物群落等における事業であって、国の生物多様性保全施策の観点から保全対策推進の必要性が高い事業

3.採択事業の概要

No 応募団体 事業名 事業の概要
1 財団法人知床財団(北海道) 知床世界自然遺産地域における生物多様性保全事業  北海道羅臼町及び斜里町の知床(世界自然遺産)において、海棲哺乳類や希少猛禽類のモニタリング、エゾシカやヒグマの生態調査などを実施するとともに、生態に配慮した観察手法やルールの構築を行う。
2 大崎市
(宮城県)
ラムサール条約湿地「蕪栗沼・周辺水田」生物多様性保全事業 宮城県大崎市のラムサール条約湿地である蕪栗沼・周辺水田において、湿地の陸地化防止と渡り鳥の増加による水質悪化の改善などを目的として、灌木の伐採や浚渫などを実施する。
3 千葉県 夷隅川流域における生物多様性保全再生事業  千葉県いすみ市の夷隅川流域の生物多様性の保全・再生を図るため、[1]耕作放棄された谷津田の水路や里山の森林整備を行うとともに、[2]アカウミガメの産卵場所の保全のための海岸清掃や海岸植生の保全活動などを実施する。
4 千曲市
(長野県)
千曲市生物多様性保全事業  長野県千曲市において、市民が主体となって希少動植物を調査し、千曲市版レッドデータブックを作成するとともに、デンジソウ、オオヤマカタバミ、ベニバナヤマシャクヤクなどの希少種が生育する棚田や里山において、外来植物の除去や間伐、下草刈りなどを行う。
5 名古屋市
(愛知県)
名古屋ため池生き物いきいき計画事業  愛知県名古屋市内のため池の生物多様性の保全・再生を目的として、主要なため池において、動植物や水質などの調査を実施するとともに、池干しや浚渫、ブラックバスなどの外来種の防除などを実施する。
6 高島市
(滋賀県)
たかしま生物多様性保全推進支援事業  滋賀県高島市において、ニホンジカの行動圏や自然植生・農林業への被害状況調査を実施するとともに、それらの結果に基づき、個体数調整や人と野生動物の棲み分けのための防護柵の設置などを行う。
7 屋久島・ヤクタネゴヨウ調査隊(鹿児島県) 屋久島生物多様性保全再生事業  鹿児島県屋久島町の屋久島(世界自然遺産)において、ヤクタネゴヨウやヤクシマリンドウ、ヤクシマウスユキソウなどの希少種の自生地調査を実施するとともに、ヤクシカの防護柵を設置することなどにより、本来の森林植生の復元を図る。
8 南大東村
(沖縄県)
南大東島生物多様性保全再生事業  南大東島(沖縄県南大東村)において、ダイトウオオコウモリなどの希少動植物の生息・生育調査を実施するとともに、郷土樹種の植栽や競合する外来植生の除去などにより、ダイトウオオコウモリが生息できる森づくりを行う。
連絡先
環境省自然環境局自然環境計画課生物多様性地球戦略企画室
代表:03−3581−3351
直通:03−5521−8275
室長:徳丸 久衛(6480)
課長補佐:野仲 典理(6490)
係長:村上 靖典(6437)
担当:佐藤 誠(6478)

ページ先頭へ