報道発表資料

平成20年9月4日
保健対策
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第2回日中韓における化学物質管理に関する政策ダイアローグの結果について(お知らせ)

 9月1日(月)から3日(水)まで、「第2回日中韓における化学物質管理に関する政策ダイアローグ」が韓国ソウル市で開催されました。日本、中国及び韓国の政府関係者及び学識経験者により開催された化学物質分類表示(GHS)専門家会合では、日中韓における化学物質の有害性分類の比較などの検討作業がなされ、政府関係者、学識経験者、企業等による公開のセミナーも開催されました。これらを受けて、日中韓の政府事務レベル会合(課室長級)では、今後の連携・協力の進め方について議論がなされ、また、次回は中国にて政策ダイアローグを開催することが合意されました。
 これらの成果は、第10回日中韓三カ国環境大臣会合(TEMM10、本年末韓国にて開催予定)に報告されます。

1.開催の経緯

 日本、中国及び韓国は同じ北東アジアに位置し、大気、海洋及び自然環境を共有する「環境共同体」であることから、三カ国間の環境政策における連携・協力を図るため、日中韓三カ国環境大臣会合(TEMM)等の枠組みが形成されている。とりわけ化学物質に関しては、近年、中国及び韓国を始め東アジア各国との化学物質や各種製品の輸出入がますます盛んになってきていることから、各国における化学物質管理制度の適正な運用は、我が国を含む東アジア地域の環境汚染を防止する上で重要である。また、化学物質の製造・輸入を行う事業者等からは各国の化学物質管理政策の整合性に大きな関心が寄せられている。
 こうした状況を踏まえ、平成18年12月に開催された第8回日中韓三カ国環境大臣会合(TEMM8)において「化学物質管理に関する政策や規制に関する情報交換の推進」について合意され、平成19年11月、第1回化学物質政策ダイアローグを東京にて開催した。第1回政策ダイアローグでは、GHS(化学品の分類・表示に関する世界調和システム)等の各国の共通課題に関して、各国の取組の現状及び課題等が報告され、これらの分野について更なる情報交換を進めていくことが合意された。    
 これらを受けて、本年度は、前回のダイアローグの中で今後の検討課題として挙げられたGHS等のトピックを中心に、引き続き連携方策の検討を進めるため、9月1日(月)から3日(水)まで、第2回政策ダイアローグ及びGHS専門家会合をソウルにて開催した。

2.政策ダイアローグの結果

(a) GHS国際専門家会合

日時:
9月1日(月)終日
出席者:
日本国環境省(戸田化学物質審査室長他)、中国国家環境保護部(臧文超廃棄物・有毒化学品管理処副処長)、韓国環境部(イ・チユン化学物質管理課長他)、日中韓の学識経験者等から約30名が出席。
内容:
 GHSに対する日中韓三カ国の対応状況について情報交換が行われ、化学物質の有害性分類の国際調和をさらに進めるため、三カ国における個別物質の分類結果の比較検討作業を行うことが合意された。第2回専門家会合は、来年3月、東京で開催される。

(b) 日中韓三カ国における化学物質管理政策及び欧州REACHへの対応戦略に関するセミナー

日時:
9月2日(火)終日
参加者:
140名程度(日中韓の政府関係者、学識経験者、企業等及び一般からの申込者)
内容:
 各国の化学物質管理における最新動向、欧州REACHへの対応戦略及びGLP制度について政府関係者、学識経験者、企業等からの発表があった。これらの発表についてセミナー参加者の間で活発な意見交換がなされた。

(c)第3回日中韓政府事務レベル会合

日時:
9月3日(水)午前
出席者:
日中韓の政府関係者(課室長級)
内容:
 GHS専門家会合及びセミナーの内容を踏まえ、日中韓の政府関係者(課室長級)により意見交換を行い、今後、更なる協力プロジェクトの計画を取りまとめることとされた。また、日本からの提案により、次回のGHS専門家会合を本年度末に日本で開催されること、及び中国からの提案により、次回の政策ダイアローグは来年下半期に中国で開催されることが合意された。
 また、次回の会合において更なる連携を図るべき分野として、GHSの他、以下の分野が提案された。
  1. 欧州化学物質規制(REACH)への対応
  2. 化学物質の製造及び使用の規制
  3. 化学物質の有害性試験(試験方法及び優良試験所基準(GLP))
  4. 化学物質排出移動量届出制度(PRTR)

3.今後の対応

 政策ダイアローグの結果は、第10回日中韓三カ国環境大臣会合(TEMM10)に報告される予定。また、本ダイアローグによる三カ国のネットワークを今後も活用し、政府事務レベル会合での合意事項を中心に、北東アジアにおける適正な化学物質管理を進めるとともに、これらの情報交換・連携協力によって得られた成果を積極的に発信していく。

連絡先
環境省環境保健部環境保健企画管理課化学物質審査室
代表:03−3581−3351
室長 戸田英作(内線6309)
補佐 木野修宏(内線6324)
担当 末次貴志子(内線6329)

環境省環境保健部安全課
課長 木村博承(内線6350)
補佐 瀬川恵子(内線6353)

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