報道発表資料本文

(別添)

仙台市高速鉄道東西線建設事業に係る環境影響評価書に対する大臣意見


 本事業の環境影響評価書について、以下の意見を述べるものである。
  1. 建設機械の稼働に係る騒音について
     建設機械の稼働に係る騒音影響について、一部の駅開削工事においては、仮囲いを設置するなどの環境保全措置を講じることとしているが、他の開削工事部についても、建設機械の稼働に係る騒音レベルが高く、また長期にわたる工事であることから、周辺の状況に応じ、仮囲いの設置などさらなる環境保全措置を検討し、これに基づく対策を講じること。
     また、その旨を評価書に記載すること。
     
  2. 資材及び機械の運搬に用いる車両の運行に係る騒音について
     資材及び機械の運搬に用いる車両の運行経路となっている東北大学周辺は、「騒音に係る環境基準について」において、特に静穏を要する地域であるAA地域として指定されているが、現況において騒音測定値が騒音に係る環境基準値を相当程度超過している中、工事中のこれら車両が運行されることとなっていることから、関係機関と連携するなどして、必要 に応じてさらなる騒音負荷低減に向けた措置を講じること。
     また、その旨を評価書に記載すること。
     
  3. 地下水位の低下及び地盤沈下について
     事業実施区域の東部地域(低地部)は、過去に地下水の過剰揚水による地盤沈下が進んだ地域であり、現在、工業用水法の指定地域及び宮城県公害防止条例の地下水採取規制地域に指定されている。
     計画路線は、当該規制地域の地下を通過することから、特に駅部の開削工事に伴う地下水の水位低下及び地下水位の低下に起因する地盤沈下を未然に防止するために、薬師堂駅のみならず他の駅部についても、底盤止水工法における薬液の材料選定、地下水位変動の把握、異常時の体制の構築など、適切な対策を実施すること。
     また、その旨を評価書に記載すること。
     
  4. コンディショニングについて
     哺乳類及び鳥類の重要種において実施するとしているコンディショニングについては、対象種が多岐に及ぶことから、専門家の指導・助言を得ながら、工事着手前及び必要な段階で対象種の生息状況を確認するなど、生息環境への影響の低減方法について具体的に検討すること。
     また、その旨を評価書に記載すること。



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