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【参考1】管理の緊急性の高い4ブロックの生態特性・社会特性等

ブロック名   ブロックの範囲 ブロックの生態特性と管理の課題 ブロックの社会特性 モデル事業実施地域
[1]コナラ林(東日本)ブロック 関東、東北東部等 ・都市近郊での二次林(雑木林)が特徴的で、放置による植生変化、タケ侵入が緊急の課題。 ・特に関東では都市近郊に残された里地里山で、多くの保全活動団体が活躍。 神奈川西部地域
[2]コナラ林(西日本)ブロック 北陸、山陰等 ・農地と二次林の混在が特徴的で、その放置が課題。農地等に依存するサンショウウオ等が多く分布。 ・過疎化が進んでいる奥山に近い里地里山が多い。 京都北部・福井地域
[3]アカマツ林ブロック 瀬戸内、近畿等 ・都市近郊のため池が特徴的で、トンボ類や多くの希少種が生息。マツ枯れに対応した管理が課題。 ・比較的都市に近い里地里山が多く、開発等土地利用転換が進行。 兵庫南部地域
[4]シイカシ萌芽林ブロック  九州、四国南部等 ・温暖な気候のため、二次林に侵入する竹林の管理が課題。 ・都市近郊から奥山まで多様な立地特性の里地里山が存在。 熊本南部地域


【参考2】各モデル事業実施地域における里地里山保全活動事例

モデル事業地域 活動団体例と
主な活動地域
活動概要
神奈川西部地域 NPO法人自然塾丹沢ドン会
(神奈川県秦野市)
・生態系保全を目的に二次林の維持管理(下刈り等)
・専門家の協力を得た生態系調査
京都北部・福井地域

      

      
里山ネットワーク世屋
(京都府宮津市)
・里地里山保全活動をまとめてネットワーク化
・棚田での無農薬栽培、ササ葺き復元、伝統の継承
里山ねっと・あやべ
(京都府綾部市)
・里山の資源を生かした都市との交流、地域活性化
・森林ボランティア、遊休農地の利用、農家民泊
さぎ草王国
(福井県武生市)
・サギソウの再生(保護増殖)を通じた地域づくり
・湿地やアベサンショウウオの保全
兵庫南部地域 三田里山どんぐりくらぶ
(兵庫県三田市)
・二次林の管理、ため池周辺のビオトープ作り
・植物(ササユリ等)調査、マツ枯れ調査を実施
熊本南部地域 里山クラブどんごろす
(熊本県宮原町)
・里地里山の維持管理(竹林整備、炭焼き等)
・里山暮らしの学校(田、畑、山)による体験学習
 注)環境省等が実施した里地里山保全活動コンテスト等を参照。




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