報道発表資料本文


クアラルンプール宣言(仮訳)


我々、生物多様性条約とバイオセイフティに関するカルタヘナ議定書の履行に責任を有する大臣は、生物多様性条約第7回締約国会議及びカルタヘナ議定書第1回締約国会議の機会にクアラルンプールに会し、

人間活動の結果、予想し得ない割合で生物多様性が損失していることに警告を発し、

条約の目的が従来のアプローチに対して大いなる課題を投げかけており、多くのそうした課題解決のためには、相互に関連している問題点の性格と条約の3つの目的を理解した上での、新たな解決策が必要であることを認識し、

より効果的かつ首尾一貫した、条約の3つの目的の履行と、2010年までに生物多様性の損失の現在の割合を顕著に逓減させるという目標の達成に対する我々の約束を再確認し、

バイオセイフティに関するカルタヘナ議定書の発効を歓迎し、

生物多様性条約及びバイオセイフティに関するカルタヘナ議定書の未批准及び未履行の政府に対し、批准及び履行を促し、

遺伝資源へのアクセスと利益の衡平な配分についての効果的な国際体制の構築に対して明確に約束するとともに、関連する能力開発の取組を支持し、

生物多様性の保全とその要素の持続可能な利用を社会経済開発に融合することを政府は約束し、

海洋及び陸上の保護地域のネットワークの創設と生物多様性の損失を逓減する2010年目標に合致する指標と奨励措置の開発を政府は約束し、

2004年の間に行われるミレニアム・エコシステム・アセスメントの見直しに効果的な役割を果たすとともに、生物多様性条約に寄与する継続的な科学的評価のメカニズムの創設を政府に促し、

保護地域、利益の衡平な配分、能力開発、環境上健全な技術の移転、そして適切な新規及び追加的資金の拠出のため、公共及び民間のパートナーとの全てのレベルでのパートナーシップを創設及び強化し、

経験を交換するため、開発途上国及び経済移行国を支援するための国及び地域の優れたセンター整備の援助を政府に促し、

条約の履行のための鍵となる技術の交換の障害を明らかにし、かつ取り除くことを政府に促す。




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