廃タイヤガス化リサイクル施設
[事業概要] |
使用済みタイヤを外熱式キルンにより600〜700℃で熱分解し、ガス、油、カーボン残さ、鉄ワイヤーを回収し、製鉄所等で再利用するものである。 |
[技術的先進性・先駆性] | |
○ | 廃タイヤについては、本施設において、炉内上下部で温度差を生じさせること及び廃タイヤに含まれるワイヤによるかき削りを生じさせることにより、コーキン現象の発生防止が可能となったことから、熱分解によるガス化リサイクルが可能となり、全国的にセメント生産量が減少している状況の中で新たな廃タイヤのリサイクル手法が確立できる。 |
○ | 熱分解リサイクルにより生成されるガスは、液化天然ガスに匹敵する高カロリー(9,000kcal/Nm3)の燃料ガスである。 |
○ |
生成されたガスを隣接する製鉄所の原燃料として利用するほか、熱分解残さも鉄源、製鉄用還元材等として製鉄原料利用が行われるため、最終的な残さが全く生じない100%リサイクルが可能である。 |
[処理能力] | 60,000トン/年 | |
[事業主体] | 関西タイヤリサイクル(株)(仮称) (出資:新日本製鐵(株)85%、産業振興(株)5%、富士物産(株)5%、広鉱技研(株)5%) |
|
[事業費] | 35億円 (ゴミゼロ型地域社会形成推進施設整備費により、補助対象額30億円の1/2補助) |