日本と中国のトキの現状


1.トキ
○世界で日本と中国のみに残存 分類学的には同種
○学名 ニッポニア・ニッポン
○平成10年末現在、日本には1羽、中国には130羽余り

2.日本のトキ
○現在「キン」1羽のみ 雌31歳 すでに繁殖能力なし
○環境庁の保護増殖事業として、佐渡トキ保護センターで飼育中

3.中国のトキ
○1981年(昭和56年)陜西省秦嶺山脈で再発見 当初7羽
○1983年 陜西省洋県にトキ保護所設立
○1998年(平成10年)野生60羽あまり、飼育71羽に増加

4.日中トキ保護協力
(1)日中協力による繁殖事業
○ホアホアの借り受け      昭和60年~平成元年(四繁殖期)
・北京動物園からホアホア(雄)を借り受け、キン(雌)とペアリング
 ・成功せず、中国に返還

○ミドリの婿入り        平成2年~4年(三繁殖期)
 ・ミドリ(雄)を北京動物園に送り、中国のヤオヤオ(雌)とペアリング
 ・成功せず、佐渡に引き取り

○中国ペアの借り受け 平成6年~7年(一繁殖期)
 ・ロンロン(雄)フォンフォン(雌)のペア 洋県トキ救護飼養センターから
 ・飼育中、ロンロン急死 フォンフォンは返還

(2)中国のトキ保護への協力
これまで、JICA、環境庁、民間基金・募金等により
 ・飼育繁殖施設の整備 監視カメラ、車両等の機材提供
 ・調査や飼育の専門家派遣 生息状況調査の支援
 ・普及啓発事業の支援
等の協力を実施