(別 紙)

有明海水質等状況補足調査(平成13年度冬季)の実施について

  1. 趣旨
     
     有明海における昨年度のノリ不作等の問題に関連し、環境省では、従来から関係自治体において実施している水質モニタリング等を補足するため、昨年2月及び8月に、有明海における水質等の状況を的確に把握評価するための調査を実施したところであるが、これら調査結果の評価等を踏まえ、今年度冬季においても、同様の補足調査を実施するものである。
     
     
  2. 調査内容
     
     本年度冬季における有明海の水質、底質、底生生物等の状況を把握しようとするものであり、調査項目については、昨年2月及び8月の調査と同様の項目(関係自治体において行われている水質モニタリング(水質汚濁防止法に基づく水質の常時監視等)の調査項目に、底質、底生生物等いくつかの項目を追加したもの)に、トリブチルスズ化合物等の化学物質を追加することとしている。
    (1) 調査項目
      [1] 水質
         生活環境項目
           COD、pH、DO(溶存酸素)、全窒素、全燐、n-ヘキサン抽出物質
         その他項目
           SS(浮遊物質量)、塩分、栄養塩類、有機物、動植物プランクトン、クロロフィルa、トリブチルスズ化合物等
      [2] 底質
         COD、全窒素、全燐、有機物、栄養塩類、底生生物、付着藻類、トリブチルスズ化合物等
      [3] 気象等 
         気温、水温、色合い、臭気、透明度、水中光量等
    (2) 調査地点
       COD、全窒素及び全燐の環境基準点(有明海全域の全51地点)の中から選定した24地点及び熊本県地先の1測線(別紙
     
      
  3. 採水及び採泥の実施予定日
     
     平成14年2月12日(火)、13日(水)
     
     
  4. 結果の評価等
     
     採取した試料の分析(底質の分析、底生生物の同定・種組成分析等に約1ヶ月)後、専門家による検討会を開催し、調査結果について評価・解析を行うとともに、その成果は、関係省庁が共同で実施している有明海の総合調査(有明海海域環境調査)にも活用する。