(参考)
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1. |
光化学オキシダントの発生機構 |
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光化学オキシダントは、工場や自動車から排出される窒素酸化物及び炭化水素類を主体とする一次汚染物質が、太陽光線の照射を受けて光化学反応を起こすことにより発生する二次的な汚染物質である。日差しが強く、気温が高く、風が弱い日等に高濃度になりやすい。 |
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注) |
「注意報等」 |
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注意報及び警報をいう。 |
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「注 意 報」 |
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光化学オキシダント濃度の1時間値が0.12ppm以上で、気象条件からみてその状態が継続すると認められる場合に、大気汚染防止法第23条第1項の規定により発令される。 |
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「警 報」 |
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各都道府県等が独自に要綱等で定めているもので、一般的には、光化学オキシダント濃度の1時間値が0.24ppm以上で、気象条件からみてその状態が継続すると認められる場合に発令される。 |
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「延 日 数」 |
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都道府県を一つの単位として注意報等の発令日数を集計したものであり、同一日に同一都道府県内の複数の発令区域で注意報等が発令されても、当該都道府県での発令は1日として数える。
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2. |
緊急時の措置の概要 |
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大気汚染防止法においては、光化学オキシダントの濃度が高くなり、被害が生ずるおそれがあるときは、都道府県知事等が注意報を発令し、報道、教育機関等を通じて、住民、工場・事業場等に対して情報の周知徹底を迅速に行うこととなっている。また、この際、光化学オキシダントの原因物質である窒素酸化物及び炭化水素類の排出削減のため、工場・事業場等に対しては、ばい煙排出量の削減について、自動車の使用者に対しては運転の自主的制限について、それぞれ協力を求めることとなっている。
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3. |
大気汚染物質広域監視システム(愛称:そらまめ君) |
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全都道府県等に設置されている大気汚染常時監視測定局で測定された気温、風向・風速等の気象データ及び光化学オキシダント、窒素酸化物、浮遊粒子状物質等の大気環境データをリアルタイムで収集し、その測定値や光化学オキシダント注意報等発令状況などを地図情報やグラフ・表を用いてインターネットにより情報提供を行うシステムである。
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URL(http://w-soramame.nies.go.jp/) |