別紙「ブルーギル等の移入の実態（過年度の調査結果）」

別紙
　

「ブルーギル等の移入の実態（過年度の調査結果）」
　

　皇居外苑濠の魚類相調査は、昭和５０年度～平成５年度までは概ね１０年毎に、それ以降は５年毎に実施してきました。
　昭和５０年度の調査ではオオクチバスの生息が、昭和５９年度の調査ではブルーギルの生息が確認されていますが、その捕獲割合は約２割以下でした。しかし、平成１０年度の調査では、皇居外苑濠を構成する１３濠中の８濠においてブルーギル及びオオクチバスの移入が確認されました。また、８濠平均の捕獲割合は、オオクチバスは２％足らずでしたが、ブルーギルは８３％にのぼるなど、生息数の急速な増加が目立っていました。
　このため、平成１１年度及び平成１２年度にフォローアップ調査を実施したところ、８濠平均の捕獲割合は、平成１１年度がブルーギル８９％、オオクチバス１％、平成１２年度がブルーギル７８％、オオクチバス５％でした。
　
　

平成１０～１２年度皇居外苑濠魚類相調査の結果概要

濠名		牛ヶ淵	清水濠	大手濠	桔梗濠	和田倉濠	馬場先濠	凱旋濠	日比谷濠	８濠平均
オオクチバス	Ｈ１０	19	9	7	30	24	2	10	17	118
	Ｈ１０	2.4%	3.6%	3.0%	18.4%	9.6%	0.4%	4.6%	0.6%	2.3%
	Ｈ１１	60	11	20	28	71	33	13	37	273
	Ｈ１１	16.1%	0.4%	0.7%	0.8%	16.1%	6.0%	3.1%	0.2%	0.9%
	Ｈ１２	78	47	72	31	25	52	21	75	401
	Ｈ１２	2.3%	13.5%	8.2%	4.0%	6.9%	3.6%	3.4%	6.6%	4.5%
ブルーギル	Ｈ１０	748	41	89	23	110	431	206	2,580	4,228
	Ｈ１０	92.8%	16.5%	38.5%	14.1%	44.2%	91.7%	94.5%	95.5%	83.1%
	Ｈ１１	240	1,786	2,149	2,547	82	223	403	20,780	28,210
	Ｈ１１	64.3%	72.2%	76.9%	72.6%	18.6%	40.3%	95.7%	99.0%	89.4%
	Ｈ１２	3,278	137	457	245	273	1,105	588	936	7,019
	Ｈ１２	96.4%	39.4%	52.3%	31.7%	75.0%	76.7%	95.0%	82.2%	78.4%
全個体数	Ｈ１０	806	249	231	163	249	470	218	2,701	5,087
	Ｈ１１	373	2,475	2,796	3,510	441	554	421	20,982	31,552
	Ｈ１２	3,400	348	874	773	364	1,440	619	1,139	8,957

※	お濠で見られる主な魚類
	ワカサギ、タモロコ、モツゴ、ソウギョ、ハクレン、キンブナ、ギンブナ、ゲンゴロウブナ、コイ、ナマズ、カムルチー、オオクチバス、ブルーギル、ヨシノボリ、ヌマチチブ、ジュズカケハゼ、ウキゴリなど

注）	全個体数とは、在来種を含む全種の個体数のことである。
	なお、濠・年度によって捕獲努力量（投網の回数）が異なるので、捕獲量の単純比較はできない。