表1  「ダイオキシン類に係る大気環境調査マニュアル」の主な改訂点
 
[1] 試料採取
[現行マニュアル]
 試料採取は長期平均濃度を把握するため、原則として24時間の採取を行う。日変動を知る調査においては、24時間の採取を繰り返す。
[改訂マニュアル]
 試料採取は、24時間平均値を求める場合は、毎分700リットル程度の高流量で24時間採取し、1,000m3程度を採取する。週平均値を求める場合は、毎分700リットル程度の高流量で24時間採取する操作を繰り返して行うか、毎分100リットル程度の中流量で7日間の連続採取を行い、総吸引量が1,000m3程度となるようにする。


[2] 抽出操作
[現行マニュアル]
 採取した試料のポリウレタンフォームとろ紙はそれぞれクリーンアップスパイクとして内標準物質を添加した後、別々に抽出する。
(1)  試料採取したポリウレタンフォームをソックスレ抽出器に入れ、内標準物質を添加し、アセトン300mlで約16〜24時間ソックスレ抽出を行う。
(2)  石英繊維ろ紙も同様に、ソックスレ抽出器に入れ、内標準物質を添加し、トルエン300mlで約16〜24時間ソックスレ抽出を行う。
[改訂マニュアル]
 採取した試料のポリウレタンフォームとろ紙はそれぞれクリーンアップスパイクとして内標準物質を添加した後、別々に抽出する。
(1)  試料採取したポリウレタンフォームをソックスレ抽出器に入れ、内標準物質を添加し、アセトンで約16〜24時間ソックスレ抽出を行う。高流量で24時間の採取を繰り返して行い、試料が複数個存在する場合は、試料を合わせて抽出してもよい。
(2)  石英繊維ろ紙も同様に、ソックスレ抽出器に入れ、内標準物質を添加し、トルエンで約16〜24時間ソックスレ抽出を行う。高流量で24時間の採取を繰り返して行い、試料が複数個存在する場合は、試料を合わせて抽出してもよい。



表2  サンプリング手法の比較
 
  流量 試料採取時間 試料採取総量
現行 24時間サンプリング手法 700リットル/分 24時間 1000m
追加 1週間サンプリング手法 方法[1] 100リットル/分 7日間連続 1000m
方法[2] 700リットル/分 7日間連続 7000m  注
24時間毎に7回ろ紙とウレタンフォームを交換する。抽出する際は、一括して行う。