(参考3)
 
中部国際空港に係る水質、底質、生態系等に関する予測のレビューについて
(これまでの経緯)
 
 
 中部国際空港等の埋立計画による環境影響評価については、ア)埋立てにより失われる浅海域の水質浄化機能への影響、イ)藻場等への間接的影響、ウ)海流、水質、底質、藻場、漁場、生態系等の相互に関連する環境影響評価等に関し、より長期的な影響を含め更なる検討を行う必要がある。
 
 このため、環境省としては、埋立免許の許可手続きの際、建設大臣及び運輸大臣(現在の国土交通大臣)に対して、水質、底質、生態系 等に関し、工事中の環境監視結果も勘案の上、空港対岸部地域開発用地の工事途中の早期段階のうちに、環境影響等の検討結果についてレビューを行うとともに、その結果を踏まえて、著しい環境影響が生じると懸念される場合にあっては、埋立面積、護岸や防波堤の形状の変更も含め、環境保全上適切な対策を講じる旨の意見を提出したところ。
 
 今回、報告があった報告書は、レビューの一環として、事業実施による周辺海域への影響を早期に確認するため、水質、底質等についての平成12年12月までの監視結果を基に、「空港島及び対岸部工事中の環境監視に関する検討委員会(委員長:北野康名古屋大名誉教授)」での検討を経て、3月末に報告書として取りまとめられ、平成13年6 月7日付で、免許権者である愛知県知事より、環境省に対し送付があったものである。
 
 環境省としては、護岸工事の実施が水質、底質等に与える影響を早 期に確認するため、護岸がほぼ水面上に現れた4月末時点までの監視結果を追加資料として報告を求め、今回、環境省としての見解として取りまとめを行ったところである。
 
 
 報告書(平成13年3月、愛知県、中部国際空港株式会社)
   中部国際空港建設事業及び空港島地域開発用地埋立造成事業並びに空港対岸部用地埋立造成事業に伴う工事中の海域環境影響検討調査報告
 追加資料:平成13年1月〜4月までの環境監視月報