(参考)

1 検討委員名簿

有害物質による水生生物影響等検討会委員名簿(敬称略)
岩熊 敏夫北海道大学大学院地球環境科学研究科
大島 輝夫化学品安全管理研究所
岡田 光正広島大学工学部環境基礎学講座
須藤 隆一東北工業大学教授
畠山 成久国立環境研究所生物圏環境部
廣末 孝行山口県環境生活部環境保全課
蒔田 茂穂東京都環境局環境改善部計画課
松居 弘吉滋賀県琵琶湖環境部環境政策課
山田 久水産庁瀬戸内海区水産研究所
若林 明子東京都環境科学研究所基盤研究部

◎座長

2 検討の経過

有害物質による水生生物影響等検討会開催履歴
開催日主な検討事項
1平成12年2月23日本検討会設置の目的、今後の進め方について
2平成12年4月14日欧州における水生生物保全に係る水質目標の設定状況
検討対象物質の考え方について
検討対象とする生物種の範囲について
3平成12年6月1日検討対象物質のスクリーニングについて
検討対象とする生物種の範囲について
4平成12年7月28日検討対象物質のスクリーニングについて
水生生物保全に係る水質目標値設定の考え方等について
5平成12年9月8日水生生物保全の観点からの目標値策定のための検討事項の整理
水域類型に係る利用目的について
6平成12年10月17日水域類型に係る利用目的について
水生生物の保全に係る水質目標策定手順について
水質目標検討の試行例について
7平成12年11月30日「水生生物保全に係る水質目標について」中間報告(素案)について
8平成12年12月21日「水生生物保全に係る水質目標について」中間報告(案)

3 各国の水生生物環境基準等の設定状況

米国英国ドイツフランスカナダ
水質目標Aquatic Life CriteriaEnvironmental quality standard(EQS)Quality target
(Zielvorgabe)
Water SEQ
(SEQ:Quality Evaluation System)
Water quality guideline
(Aquaticlife)
対象水域淡水と海水内陸水、海水内陸水内陸域淡水と海水
基準の種類CMC:短期的な影響に対して守るべき基準
CCC:長期的な影響に対して守るべき基準
AA:年間平均濃度
MAC:最大許容濃度
-High(A)、Good(B)、Fair(C)、Poor(D)、VeryPoor(E)の5ランクで水質を評価-
保護の対象全ての種類の95%全ての種類の保全全ての種類の保全全ての種類の保全全ての種類の保全
最小データセット8種(魚類、甲殻類、昆虫類、その他)についての急性・慢性毒性値毒性試験データのある範囲内で検討4NOEC値(パクテリア、藻類、甲殻類、魚類の長期試験値)
基本的には毒性試験データのある範囲内で検討
最低限の毒性データとして3つの栄養段階(藻類/植物、無脊椎動物、魚類)のうち、少なくとも2つの栄養段階の高感受性生物を利用。6種(魚類、無脊椎動物、植物)についての急性・慢性毒性値
水質目標値の算定方法CMC:急性毒性値の1/2
CCC:慢性毒性値、植物毒性値、残留値のうち最も低い値
MAC:急性毒性データの最小値に安全係数を踏まえて設定
AA:慢性毒性データの最小値に安全係数を踏まえて設定
各生物群のNOECに安全係数を用いて数値を算定し、最も低い値を丸めて基準値を設定。1段階:NOEC/10または、LC50/1000の最小値
2段階:NOECまたは、LC50/100の最小値
3段階:EC/LC50の最小値
4段階:3つのEC/LC50の最小値の幾何平均値
LOECx0.1あるいは、
LC/EC50xAF
AF=ACRor0.05or0.01
安全係数の考え方CMC:LC50をLC1に換算した値として1/2基本的には、毒性試験データをみながら個々に検討NOEC/LOEC:0.1
LC/EC50:0.01
1段階NOEC:0.1
LC/EC50:0.001
2段階LC/EC50:0.01
LOEC:0.1
LC/EC50:0.05(分解性物質)
LC/EC50:0.01(分解性物質)
対象物質優先物質(126物質)EU指令(76/464/EEC)ならびにレッドリスト記載物質各州の環境検出物質の中から毒性を考慮して選定。15区分された化学物質等がパラメーターとして利用されており、このうち「Micro-pollutants」として92物質について生物影響によるランク付けがなされている。優先物質リスト(69物質)。ただ、優先物質リスト該当物質以外のものにも設定されている。