報道発表資料

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2008年03月24日
  • 保健対策

石綿による健康被害の救済に関する法律に基づく指定疾病の認定に係る医学的判定の結果について

 環境大臣は、石綿による健康被害の救済に関する法律に基づき、(独)環境再生保全機構からの申出に対する医学的判定を平成20年3月24日に行いました。
 判定結果については、今後速やかに(独)環境再生保全機構に通知する予定です。

 環境大臣は、石綿による健康被害の救済に関する法律に基づき、(独)環境再生保全機構からの申出に対する医学的判定を平成20年3月24日に行いました。
 判定結果については、今後速やかに(独)環境再生保全機構に通知する予定です。

◎医学的判定の結果
 医療費等に係る59件※1、特別遺族弔慰金等に係る9件※1について医学的判定を行いました。
 結果は以下のとおりです。
 これらのうち、石綿を吸入することにより当該指定疾病にかかったかどうか判定できなかったものについては、(独)環境再生保全機構から申請者又は医療機関に対して判定に必要な資料の提出を求め、改めて判定を行うことになります。
※1
うち26件(医療費等:18件、特別遺族弔慰金等:8件)は、これまでに石綿を吸入することにより当該指定疾病にかかったかどうか判定できないとされ、(独)環境再生保全機構から申請者又は医療機関に対して判定に必要な資料を求めていたものについて、改めて判定を行ったものです。

石綿健康被害救済法に基づく医学的判定の状況

(1)医療費等の申請に係る医学的判定の状況

判定件数今回の判定件数(参考)判定件数累計
59件
(中皮腫45件)
(肺がん14件)
2,070件※2
(中皮腫1,483件)
(肺がん 587件)
石綿を吸入することにより指定疾病にかかったと判定されたもの
(認定疾病と判定するもの)
30件
(中皮腫26件)
(肺がん 4件)
1,447件
(中皮腫1,158件)
(肺がん 289件)
石綿を吸入することにより指定疾病にかかったのではないと判定されたもの※3
(認定疾病でないと判定するもの)
3件
(中皮腫 2件)
(肺がん 1件)
388件
(中皮腫184件)
(肺がん204件)
石綿を吸入することにより指定疾病にかかったかどうか判定できなかったもの
(認定疾病かどうか判定できないもの(判定保留))
26件
(中皮腫17件)
(肺がん 9件)
235件(175件)※4
(中皮腫141件(109件))
(肺がん 94件( 66件))
※2
これまでに石綿を吸入することにより当該指定疾病にかかったかどうか判定できないとされ、資料が提出されたために改めて判定を行った案件は、審議は複数回行ったことになりますが、1件と数えています。
※3
件数の内訳は、(独)環境再生保全機構からの医学的事項の判定申出がなされた、医療費等の申請に係る疾病名で数えています。
※4
資料が提出されたために改めて判定を行った結果、「石綿を吸入することにより指定疾病にかかった」又は「石綿を吸入することにより指定疾病にかかったのではない」と判定した案件は、件数累計から除いています。また、括弧内は、判定保留として(独)環境再生保全機構から申請者又は医療機関に対して判定に必要な資料を求めている間に申請が取り下げられた件数を除いた件数です。

(2)特別遺族弔慰金等の請求に係る医学的判定の状況

判定件数今回の判定件数(参考)判定件数累計
9件
(中皮腫0件)
(肺がん9件)
333件※5
(中皮腫15件※6)
(肺がん318件)
石綿を吸入することにより指定疾病にかかったと判定されたもの
(認定疾病と判定するもの)
2件
(中皮腫0件)
(肺がん 2件)
94件
(中皮腫1件)
(肺がん 93件)
石綿を吸入することにより指定疾病にかかったのではないと判定されたもの※7
(認定疾病でないと判定するもの)
7件
(中皮腫 0件)
(肺がん7件)
163件
(中皮腫8件)
(肺がん155件)
石綿を吸入することにより指定疾病にかかったかどうか判定できなかったもの
(認定疾病かどうか判定できないもの(判定保留))
0件
(中皮腫0件)
(肺がん 0件)
76件(62件)※8
(中皮腫6件)
(肺がん 70件(56件))
※5
これまでに石綿を吸入することにより当該指定疾病にかかったかどうか判定できないとされ、資料が提出されたために改めて判定を行った案件は、審議は複数回行ったことになりますが、1件と数えています。
※6
特別遺族弔慰金等の請求(中皮腫)については、「石綿による健康被害の救済に関する法律の施行(救済給付の支給関係の施行)について(平成18年3月13日 環保企発第060313003号 環境省総合環境政策局環境保健部長通知)」に基づき、死亡診断書等に死亡の原因として「中皮腫」の記載がある場合(「良性中皮腫」など、良性疾患である場合を除く。)には、(独)環境再生保全機構が医学的判定を申し出ることなく認定を行っています。
認定状況については、(独)環境再生保全機構のホームページ(http://www.erca.go.jp)をご覧下さい。
※7
件数の内訳は、(独)環境再生保全機構からの医学的事項の判定申出がなされた、特別遺族弔慰金等の請求に係る疾病名で数えています。
※8
資料が提出されたために改めて判定を行った結果、「石綿を吸入することにより指定疾病にかかった」又は「石綿を吸入することにより指定疾病にかかったのではない」と判定した案件は、件数累計から除いています。また、括弧内は、追加で提出された資料により(独)環境再生保全機構が医学的判定を申し出ることなく中皮腫として認定を行った件数及び判定保留として(独)環境再生保全機構から申請者又は医療機関に対して判定に必要な資料を求めている間に申請が取り下げられた件数を除いた件数です。

(参考)今回の医学的判定に係る主な審議会の開催状況

第59回石綿健康被害判定小委員会審査分科会 平成20年2月29日
第37回石綿健康被害判定小委員会 平成20年3月18日

連絡先
環境省環境保健部石綿健康被害対策室
代表:03-3581-3351
室長:北窓 隆子(内 6381)
室長補佐:眞鍋 馨(内 6385)
係長:須田 恵理子(内 6386)