中国から提供された２羽のトキの佐渡トキ保護センターへの移送、野生復帰ステーションへのトキの移送及び多摩動物公園へのトキの移送について（お知らせ）

I　中国から提供された２羽のトキの輸入後隔離検疫終了に伴う佐渡トキ保護センターへの移送

1. 経緯
   中国から提供された２羽のトキは、先月１９日に佐渡トキ保護センター野生復帰ステーション内のケージに収容され、輸入後の隔離検疫を行ってきましたが、鳥インフルエンザ等感染症等の検査はいずれも陰性で、隔離期間が平成１９年１２月１０日をもって２１日以上経過することから、佐渡トキ保護センターへ移送し、来年の繁殖に備えることとした。
2. 移送予定日時
   平成１９年１２月１３日（木）１０：１５頃　野生復帰ステーション　発

II　野生復帰ステーションへのトキの移送

１．経緯

　佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションでは、今年７月に移送した５羽のトキの野生順化訓練を続けているが、来年秋の試験放鳥に向け、トキ専門家会合等の意見を踏まえて、さらに２０羽のトキを同ステーションに移送することとした。

２．移送予定個体

（１）

順化ケージでの訓練個体

• オス　５羽（2005年生１羽、2006年生３羽、2007年生１羽）
• メス　７羽（2005年生４羽、2006年生１羽、2007年生２羽）
• 計　１２羽

※順化ケージ内のトキは、７月より訓練を開始した５羽と合わせ、計１７羽 （オス８羽、メス９羽）となる。

（２）

繁殖訓練個体

• 繁殖経験のある２ペア　（４羽）
• 新規２ペア　　　　　　　　（４羽）
• 計　４ペア　　　　　　　　 （８羽）

３．移送予定日時

（１）

順化ケージでの訓練個体（１２羽）
平成１９年１２月１２日（水）１５：１５頃　佐渡トキ保護センター発

（２）

繁殖訓練個体（８羽）
平成１９年１２月１３日（木）　９：１５頃　佐渡トキ保護センター発

III　鳥インフルエンザ等に備えた緊急措置に伴う多摩動物公園へのトキの移送

1. 経緯
   今年１月、国内で３年ぶりに鳥インフルエンザが発生し、佐渡島のみでトキを飼育するリスクが増大したとの認識のもと、鳥インフルエンザの発生しやすい季節を迎えることから、鳥インフルエンザに備えた緊急措置とトキの生理学的知見の収集を目的として、トキ飼育について技術支援等を行ってきた多摩動物公園にトキを移送することとし、１１月１２日に開催したトキ飼育繁殖専門家会合で意見を求め、了解が得られたところである。
2. 移送予定個体
   繁殖経験のある２ペア（４羽）
3. 移送予定日時
   平成１９年１２月１３日（木）１１：５０頃　佐渡トキ保護センター　発
   ※なお、多摩動物公園へは専用の動物運搬車で陸路輸送を行い、到着時刻は早くても同日２１：００以降となる見通し。
4. 移送後の飼育について
   鳥インフルエンザ等の感染症に備えた緊急措置のため、非公開で飼育されます。

IV．取材要領等

　トキの移送を円滑に進めるため、下記に沿って取材いただきますようお願いします

（１）

トキの安全確保とストレスの軽減を第一に考え、一刻も早く目的地まで移送する必要があることから、移送中のトキの撮影には応じられません。

（２）

佐渡トキ保護センター及び同センター野生復帰ステーションでの取材は、立入場所を制限します。詳しくは、佐渡トキ保護センター（TEL0259-22-2445）まで御連絡ください。

（３）

佐渡トキ保護センター等での移送作業の撮影は、作業の妨げにならないよう、 佐渡トキ保護センターの指示に従ってください。

（４）

多摩動物公園での取材については、多摩動物公園の指示に従ってください。
なお、多摩動物公園への到着時のトキは撮影できません。移送されたトキの様子は、翌日、多摩動物公園より写真を提供します。
<連絡先：多摩動物公園教育普及課　TEL:042-591-1689>