報道発表資料

この記事を印刷
2007年08月27日
  • 再生循環

低濃度PCB汚染物の焼却実証試験(第3回)の実施について

 環境省は、秋田県、川崎市及び山口県並びにエコシステム小坂株式会社、財団法人かながわ廃棄物処理事業団及び太平洋セメント株式会社の協力を得て、全国3ヶ所において、低濃度PCB汚染物の焼却実証試験を実施することとしましたのでお知らせいたします。

1.趣旨

 PCBを使用していないトランス等の中に、実際には低濃度のPCBに汚染された絶縁油を含むもの(以下「低濃度PCB汚染物」という。)が大量に存在することが判明しており、これらの処理体制の整備が課題となっています。
 環境省は、低濃度PCB汚染物の処理体制の整備に向け、既存の産業廃棄物処理施設等において低濃度PCB汚染物が安全かつ確実に処理できることを確認するため、今般、関係自治体である秋田県、川崎市及び山口県並びに実証試験施設の設置者であるエコシステム小坂株式会社、財団法人かながわ廃棄物処理事業団及び太平洋セメント株式会社の協力を得て、低濃度PCB汚染物の焼却実証試験を実施することとしました。
 焼却実証試験の概要は、以下のとおりです。

2.焼却実証試験の概要

(1)実施場所及び実施期間
  • 太平洋セメント株式会社小野田工場(山口県山陽小野田市)
    平成19年9月3日(月)~9月5日(水)
  • 財団法人かながわ廃棄物処理事業団かながわクリーンセンター(神奈川県川崎市)
    平成19年9月12日(水)~9月14日(金)
  • エコシステム小坂株式会社(秋田県鹿角郡小坂町)
    平成19年9月20日(木)~9月22日(土)
(2)実施内容
 現在稼働中の産業廃棄物の焼却施設及びセメント製造試験施設に、数十ppm程度のPCBを含む絶縁油を投入し、排ガス中のPCB濃度等を分析することにより、これらが適正に処理されていることを確認します。
 また、実施に当たっては、専門家(廃棄物処理、分析、健康影響等)の助言を得ることとします。
 なお、本試験においては、燃焼ガスが850℃以上の温度を保ちつつ、2秒以上滞留させて行うものとします。

3.これまでの焼却実証試験の実施状況

 平成18年3月及び平成19年2月に、数十ppm程度のPCBを含む絶縁油又は数十ppm程度のPCBを含む絶縁油が含浸した木くず・紙くずを試験試料として用いた焼却実証試験を実施し、試験試料が安全かつ確実に分解されることを確認しています。

4.その他

 今後も、協力が得られる他の施設において、焼却実証試験を実施していく予定です。

連絡先
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課
直通:03-5501-3156
 代表:03-3581-3351
 課長:木村 祐二(内線6871)
 課長補佐:高橋 一彰(内線6880)
 係長:高橋 徳行(内線6895)