報道発表資料

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2007年07月09日
  • 大気環境

「平成19年度クールシティ中枢街区パイロット事業」における対象事業者の採択結果(1次交付分)について

 ヒートアイランド対策に関する施策の推進のため、「平成19年度クールシティ中枢街区パイロット事業」の1次交付対象事業5件(別添参照)が決定しましたのでお知らせします。

 平成19年度より予算化されている補助事業として、クールシティ中枢街区パイロット事業を実施している。1次交付対象事業として大手町・丸の内・有楽町周辺街区においては皇居-東京駅間行幸通りに面している屋上緑化工事を2件、水を活用した技術等を1件採択した。また、小名木川貨物駅跡地街区においては壁面緑化、高反射塗装、親水性光触媒、地中熱ヒートポンプ等の集中的な対策を採択した。大阪駅周辺・中之島・御堂筋周辺街区においては都市再開発を実施しているエリアの屋上緑化・日射遮蔽対策を採択した。
 補助の総額は383,870千円である。今後、8月以降に2次交付分の募集を行う予定である。

(参考)

1.補助対象事業の概要及び目的

 ヒートアイランド対策はこれまで人工排熱の低減、地表面被覆の改善、都市形態の改善、ライフスタイルの改善を柱として位置づけ、実施している。ヒートアイランド現象と地球温暖化は密接な関係が示唆され、都市部のヒートアイランド現象により、空調用エネルギー消費の増加などCO2排出量増加への寄与が問題となっている。
 「京都議定書目標達成計画」において「緑化等ヒートアイランド対策による熱環境改善を通じた省CO2化」が位置づけられ、平成19年6月に閣議決定された「21世紀環境立国戦略」において、省CO2化及びヒートアイランド対策は重点的に着手すべき項目としてあげている。
 そこで、ヒートアイランド現象の顕著な都市の中枢部分において、ビル等のヒートアイランド対策を通じた省CO2化の普及促進を図るため、注目度の高いと考えられる街区に対し、ビルの省CO2化に資するヒートアイランド対策を複数組み合わせた集中的なパイロット事業を、民間への補助により実施する。
 本パイロット事業の実施により、都市におけるヒートアイランド現象を緩和しつつ、ビル等のエネルギー消費によるCO2排出量を削減する。また注目度の高い中枢街区をヒートアイランド対策技術のショーウィンドウとすることで、対策技術への認知度を向上させ、更なる普及促進を図る。

2.対象事業

 クールシティ中枢街区パイロット事業モデル街区の範囲内において、民間事業者の有するビル等を対象に行う事業で、二酸化炭素削減効果及び波及効果の点からモデル性が高く有望な事業(補助率:1/2)

3.採択の要件

 ビル等の省エネルギー・代替エネルギー利用の促進に直接的効果を有するとともに、集中的な実施によりヒートアイランド現象の緩和にも資する対策を実施する事業であって、以下の要件を満たすもの。

(1)
ヒートアイランド対策及び二酸化炭素の削減が見込める事業であること。
(2)
効率性(費用対効果や費用対便益など)が高く、他の街区及び施設のモデルとなりうるものであること。
(3)
他の街区及び施設への採用が可能であるといった波及効果のある対策技術を導入するものであること。

4.補助対象事業の選定(別添参照)

添付資料

連絡先
環境省水・大気環境局大気環境課大気生活環境室
室長:内藤 克彦(内線6540)
 担当:青竹 寛子(内線6542)
    :神鳥、村橋(内線6578)

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