報道発表資料

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2007年05月31日
  • 自然環境

野鳥の高病原性鳥インフルエンザウイルス保有状況調査の4月分の結果等について

本年1月の高病原性鳥インフルエンザの発生を受けて、近畿地方以西の22府県において渡り鳥等の高病原性鳥インフルエンザウイルス保有状況調査を実施していますが、この度4月に採取した検体の検査結果が判明し、すべての検体から高病原性鳥インフルエンザウイルスは確認されませんでしたのでお知らせします。
  1.  近畿地方以西の20府県合計20市町で採取した以下のカモ類等の野鳥の糞便58 3個分について、鳥取大学農学部付属鳥由来人獣共通感染症疫学研究センター及び大阪 府立大学大学院生命環境科学研究科感染症制御学講座において検査した結果、高病原性 鳥インフルエンザウイルス(強毒タイプ)は確認されませんでした。
     また、カラス類、カモ類等の野鳥が多く集まっているねぐら等の場所で現在まで野鳥 の大量死等の異常も確認されていません。
    県名市町村名採取数
    滋賀県長浜市30
    京都府亀岡市 30
    大阪府岸和田市 29
    兵庫県加古川市30
    和歌山県那智勝浦町30
    鳥取県米子市30
    島根県松江市30
    岡山県岡山市 30
    広島県広島市31
    徳島県阿南市 30
    香川県丸亀市20
    愛媛県松山市30
    高知県須崎市23
    福岡県北九州市30
    佐賀県伊万里市30
    長崎県佐世保市30
    熊本県熊本市30
    大分県杵築市30
    宮崎県宮崎市30
    鹿児島県肝付町30
    合計
    583
    (すべて陰性)
    (参考)
     4月は、カモ類が繁殖地へ移動する時期のため、奈良県と山口県においては、糞便(検体)の採取はできませんでした。
  2.  また、4月末日までの期間、同様に近畿地方以西の22府県を対象として実施した傷 病猛禽類のウイルス保有状況調査に関しては、各府県に傷病として持ち込まれた個体(検 査対象とする猛禽類)はありませんでした。
連絡先
環境省自然環境局野生生物課
課長 星野 一昭(内線6460)
鳥獣保護業務室
 室長 猪島 康浩(内線6470)
 補佐 中澤 圭一(内線6471)
 専門官 徳田 裕之(内線6473)
 直通 03-5521-8285