報道発表資料
5月1日、第2回日韓廃棄物・リサイクル政策対話が韓国・ソウル市近郊にて開催され、韓国からは環境省資源循環局の全 炳成(チョン ビュンシオン)資源循環局長他、日本から由田廃棄物・リサイクル対策部長他が参加しました。会議では、家電・自動車のリサイクル、有害廃棄物対策、容器包装ごみ対策、廃棄物からのエネルギー回収等について両国の政策の概要や課題を説明し、意見交換を行いました。
また、次回の政策対話は来年日本で行う方向で準備することになりました。
1.経緯
平成18年1月に環境省由田廃棄物・リサイクル対策部長が韓国環境省を訪問した際に廃棄物・リサイクル対策分野での部局長級の政策対話を行うことについて合意し、平成18年6月に東京で第1回の政策対話(部局長級)を実施しました。その会議において第2回をソウルで開催することになりました。また、昨年12月に北京で開催された日中韓三カ国環境大臣会合の際の日韓環境大臣会談においても、本政策対話を通じて日韓の廃棄物・リサイクル対策分野での協力を進めていくことが確認されています。
2.日程
平成19年5月1日(火) 10:00~17:30
3.開催地
韓国果川市(ソウル市近郊)
4.出席者
- (日本側)
- 環境省 由田廃棄物・リサイクル対策部長 他
- (韓国側)
- 環境省 全 炳成(チョン ビュンシオン)資源循環局長 他
5.概要
- 電気電子廃棄物・使用済自動車のリサイクル
- 韓国で2008年1月から施行予定の電気電子廃棄物や使用済自動車のリサイクルに関する法律に関して意見交換を行いました。
- 有害廃棄物対策
- 韓国における有害物質規制の強化や有害廃棄物の管理強化等の施策展開について意見交換を行いました。
- 廃棄物からのエネルギー回収
- 日韓両国から、廃棄物からのエネルギー回収に関する施策の説明を行いました。韓国からは、焼却施設における熱回収等の取組について説明がされました。日本からは、既存の焼却施設にける熱回収効率向上の研究例等について説明しました。
- 容器包装廃棄物対策
- 日韓両国から、容器包装廃棄物対策の在り方や施行状況について説明を行いました。
- セメント焼成炉を用いたリサイクル
- セメント焼成炉を用いた廃棄物のリサイクルに関し、大気汚染対策や有害物質の管理基準などについて意見交換を行いました。
- 電子マニフェスト及び廃棄物統計
- 電子マニフェストシステムの現状と課題について、日本から説明しました。また、日韓両国の廃棄物統計における調査手法等の相違の相互理解に努めることが、今後の政策協力において有効であること等について意見交換を行いました。
このほか、前回にも増して充実した議論ができたことを評価し、両国の具体的課題について引き続き意見交換していくこと、来年は日本で第3回の政策対話を行い学識経験者などの参加についても検討することを確認しました。
- 連絡先
- 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部企画課
直通:03-5501-3152
代表:03-3581-3351
課長:紀村 英俊(内線 6811)
課長補佐:瀧口 博明(内線 6814)
担当:土居 哲也(内線 6818)
関連情報
過去の報道発表資料
- 平成19年4月16日
- 第1回日中廃棄物・リサイクル政策対話について(結果概要)
- 平成18年11月1日
- アジア3R推進会議の開催結果について