報道発表資料

平成19年3月26日
水・土壌
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平成18年度環境モニター・アンケート「水辺環境について」の調査結果

 環境省は、平成18年度環境モニター・アンケートとして、500人を対象に「水辺環境について」の意識調査を実施した。
 調査結果の概要は以下のとおりである。

1)
身近な水辺の環境について、「良い環境と思う」、「良い環境とは思えない」がともに4割程度であった。また、良い環境とは思えない理由としては、「ゴミが多い」、「水が汚い」が多かった。
2)
水辺の利用状況については、「川」の利用が最も多く、利用のしかたとしては、「水辺の散歩やサイクリング等」、「風景や眺めを楽しむ」、「生き物観察」が多かった。
 「海」の場合には「風景や眺めを楽しむ」、「遊泳」が多かった。
3)
親水の場の水質に関して気になるものとしては、「浮遊物(ゴミ、油等)」との回答が多く全回答者の6割であった。
4)
水質の環境基準については、BOD、CODが7割、全窒素、全りんは4割が聞いたことがあると答えた。
5)
水環境を保全する活動については、7割が「よく参加する」又は、「参加したことがある」と答えた。活動の内容としては、「水辺や水底の清掃活動」が多かった。

1.調査の目的

 本アンケート調査では、国民の一人として、環境モニターの水辺環境に対する考え方を把握するために行ったもので、今後の水環境行政施策を進めるに当たっての参考資料とするものである。

2.実施方法

 環境省が委嘱している全国500人の環境モニターを対象とし、郵送の形式でアンケート調査を行った。回答者は376人(男性198人、女性174人、不明4人)で、回答率は76%であった。

3.調査結果の概要

(1)身近な水辺への関心について

[1]身近な水辺の環境について
 住んでいる家から最も近くにある水辺(川、湖、海、池等)については、4割が「良い環境とは思えない」とし、同程度で「良い環境だと思う」とも感じている(図1)。年齢層別にみると、20歳以上30歳未満で「良い環境とは思えない」と答える割合が高くなっている(図2)。
[2]身近な水辺の水質環境の変化について
 身近な水辺の水質については、昔(10年〜20年前)と比較して、回答者の4割が「あまり変わらない」とし、次いで「汚くなった」、「きれいになった」等と回答した(図3)。
[3]良い環境とは思えない理由について
 身近な水辺が良い環境と思えない理由としては、3割が「ゴミが多い」、次いで「水が汚い」等となった。(図4)
 なお、回答者の2割が「その他」を選択しており、具体的内容では、「護岸整備などによる自然度や親水性の低下」や「生物相の変化又は貧相化」等が理由として挙げられた。

(2)水辺の利用状況について

[1]利用する水辺の種類について
 利用する水辺の種類としては、回答者の7割が「川」を、次いで「海」、「池や湖・ダム湖」、「その他(公園の池、用水路等)」の順となった。(図5)
[2]水辺の利用のしかたについて
 「川」での水辺の利用は、「水辺の散歩やサイクリング等」、次いで「風景や眺めを楽しむ(鑑賞、撮影、描画等)」、「生き物観察」等の順で多い。
 「池や湖・ダム湖」での水辺の利用は、「風景や眺めを楽しむ(鑑賞、撮影、描画等)」、次いで「水辺の散歩やサイクリング等」、「生き物観察」等の順で多い。
 「海」での水辺の利用は、「風景や眺めを楽しむ(鑑賞、撮影、描画等)」、次いで「遊泳」、「水遊び(手足をつける程度)」の順である。
 また、「その他」の具体的な内容としては、「川」では「河川敷におけるバーベキューなどのレクリェーション」、「環境教育の場」等、「池や湖・ダム湖」では「環境教育の場」、「周辺でのレクリェーション」等、「海」では「海岸での貝殻などの収集」、「海岸におけるバーベキューなどのレクリェーション」、「周辺施設の見学利用」等が挙げられた。

(3)水辺環境について

[1]親水の場として改善した方が良いと思うことについて
 「河川」では、5割が「水質」、「ゴミ」、2割が「水辺に親しむための周辺施設(遊歩道、ベンチ等)」、「周辺の自然環境(景観・樹木の有無等)」について、水辺をもっと利用するために、改善した方が良いと回答している。(図6)
 「湖沼」では、全体の4割が「水質」で、3割が「ゴミ」、「周辺の自然環境(景観・樹木の有無等)」、2割が「水辺に親しむための周辺施設(遊歩道、ベンチ等)」となった。(図7)
 「海域」では、全体の6割が「ゴミ」で、4割が「水質」、2割が「安全性(防災等)」、「周辺の自然環境(景観・樹木の有無等)」、「水辺に親しむための周辺施設(遊歩道、ベンチ等)」等となった。(図8)
[2]水質として気になることについて
 特に水質として気になることは、全体の6割が「浮遊物(ゴミ、油等)」とし、次いで「濁り」、「におい」、「飲んだ場合の安全性」、「水の色」等となった。(図9)

(4)水質環境基準等について

[1]生活環境項目について
 生活環境項目について、「聞いたことがある項目」としたのは、「pH(水素イオン濃度)」、「BOD(生物化学的酸素要求量)」、「COD(化学的酸素要求量)」、「SS(浮遊物質量)」、「大腸菌群数」が5割以上であり、このうち「pH(水素イオン濃度)」及び「大腸菌群数」は8割以上であった。なお、「n-ヘキサン抽出物」について、「聞いたことがある項目」と回答したのは全体の3割で、最も低かった。(図10)
[2]その他の水の状態を表す指標について
 その他の水の状態を表す指標について、5割以上が「聞いたことがある項目」は、「臭気」、「濁度」、「透明度・透視度」、「アンモニア」、「生物指標」であり、このうち「臭気」、「濁度」、「透明度・透視度」は8割以上が「聞いたことがある項目」と回答した。なお、「TOC(全有機炭素)」について、「聞いたことがある項目」と回答したのは全体の3割で、最も低かった。(図11)

(5)水環境の保全活動について

[1]参加状況について
 水環境の保全活動への参加は、全体の5割が「参加したことがある」と回答し、次いで「参加したいと思っているが機会がない」、「よく参加する」の順となった。また、「よく参加する」と「参加したことがある」を合わせると、全体の7割である。(図12)
[2]水環境保全活動の内容について
 水環境保全活動の内容としては、回答者の約7割が「水辺や水底の清掃活動」とし、次いで「環境教育などの普及啓発活動」、「水質や動植物の生態調査」等となった。(図13)
【連絡先】
環境省水・大気環境局水環境課 環境基準係(担当:前田)
TEL:03−3581−3351(内6626)
FAX:03−3593−1438
電子メール:mizu-kikaku@env.go.jp

添付資料

連絡先
環境省水・大気環境局水環境課
直通:03-5521-8314
 代表:03-3581-3351
 課長:望月 達也(6610)
 課長補佐:松田 和久(6613)
 担当:金藤 芳就(6625)
     前田 俊郎(6626)

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