報道発表資料

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2006年06月13日
  • 総合政策

生物多様性条約締約国会議報告セミナー~遺伝資源の公平な利用とは? 現場からのレポート~

「第8回生物多様性条約締約国会議※1(CBD/COP8)※2」が2006年3月20日から2週間にわたりブラジル・クリチバで開催されました。
 生物多様性は、例えば遺伝子資源の保全と活用などを通じて、経済、社会の様々な主体と深く関わっています。地球環境パートナーシッププラザ/環境パートナーシップオフィスでは、6月30日(金)に、第8回生物多様性条約締約国会議での議論を紹介し、遺伝資源に関わる論点について議論するセミナーを開催します。このセミナーは、生物多様性に関わるステークホルダーが情報を共有し、CSR(企業の社会的責任)について考える素材を提供することをめざします。

1.セミナーの概要

 「生態系・生物多様性」は、実は私たちの社会や経済、そして文化伝統など全ての面における基盤となっています。世界的な規模で生態系の現状調査を行った「国連ミレニアム生態系評価」が発表した報告では、近年の生態系の著しい悪化が明らかにされ、企業活動存続への影響の可能性も改めて確認されているところです。生物多様性の保全は今後、ますます重要な課題となっています。

 地球環境パートナーシッププラザでは、会議に出席した3名の方々を講師としてお招きし、会議での論点や成果等の概要をご報告いただくとともに、最も盛んに議論されたテーマの一つである“遺伝資源※3の利用や利益の公正かつ公平な分配”に関する講義をしていただきます。
 条約の実施に資金面でも大きく貢献している日本が、各国の地域資源や伝統・文化にどう関係しているのか、また日本のNPO・企業・消費者が国際的にどのような理解や行動を求められているか、具体的な事例を交えて考えてみませんか。

※1.
生物多様性条約とは、生物多様性の保全、生物多様性の構成要素の持続可能な利用、遺伝資源の利用から生まれる利益の公正かつ公平な配分を目的とした国際的な条約です。
※2.
CBD/COP8: Convention on Biological Diversity/Conference of Parties
※3.

遺伝資源とは、遺伝子の潜在的な有用性に着目して使われる言葉です。

○開催日時・場所・プログラム

日時:

平成18年6月30日(金)13:30~16:30

場所:

環境パートナーシップオフィス(EPO)会議室
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山B2F(青山ブックセンターが目印) 表参道B2出口から徒歩5分
TEL: 03-3406-5180

主催:

地球環境パートナーシッププラザ(GEIC)/環境パートナーシップオフィス(EPO)

プログラム:
  • 会議報告1:環境省自然環境計画課 調整専門官 鈴木 渉氏
    「締約国会議の報告について~論点や主要な成果~」

  • 事例報告1:NHK福岡放送局 報道番組ディレクター 葛城 豪氏
    「日本と遺伝資源の関係~生物多様性条約が求めるものとは」

  • 事例報告2:いしかわ国際協力研究機構 所長
    パプアニューギニア ビンデン族・カマネク族部族長 アルフォンス カンブー氏
    「遺伝資源と知的財産について」

質疑応答

2.参加方法

  • 参加費 無料

  • お申し込み・お問い合わせ
    メールまたはファクシミリにて事前にお申し込みください。
    申し込み用アドレス:<csr2006@geic.or.jp> FAX:03-3407-8164
    担当:平(たいら) 地球環境パートナーシッププラザ TEL:03-3407-8107

  • 取材について
    当日取材が可能です。ご希望の方は上記担当者までご連絡ください。
連絡先
環境省総合環境政策局環境経済課民間活動支援室
瀧口直樹(内6267 03-3406-5180:EPO)

地球環境パートナーシッププラザ(GEIC)
 平 英子(03-3407-8107)