報道発表資料

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2006年03月09日
  • 再生循環

低濃度PCB汚染物の焼却実証試験の実施について

環境省は、北九州市、福山市、愛媛県、光和精鉱株式会社、株式会社カムテックス及び財団法人愛媛県廃棄物処理センターの協力を得て、全国3箇所において、低濃度PCB汚染物(数十ppm程度のPCBを含む絶縁油)の焼却実証試験を実施することとしたのでお知らせいたします。

1.趣旨

 PCBを使用していないトランス等の中に、実際には低濃度のPCBに汚染された絶縁油を含むもの(以下「低濃度PCB汚染物」という。)が大量に存在することが判明しており、これらの処理体制の整備が課題となっています。
 環境省としては、低濃度PCB汚染物の処理体制の整備に向け、1,100℃以上の高温で焼却できる既存の産業廃棄物処理施設において、低濃度PCB汚染物が安全かつ確実に処理できることを確認するため、今般、関係自治体である北九州市、福山市及び愛媛県並びに実証試験施設の設置者である光和精鉱株式会社、株式会社カムテックス及び財団法人愛媛県廃棄物処理センターの協力を得て、低濃度PCB汚染物の焼却実証試験を実施することにいたしました。

2.実証試験の概要

(1)実施場所及び実施期間
  • 光和精鉱株式会社戸畑製造所(福岡県北九州市)
     平成18年3月13日(月)~3月15日(水)
  • 株式会社カムテックス福山工場(広島県福山市)
     平成18年3月20日(月)~3月22日(水)
  • 財団法人愛媛県廃棄物処理センター東予事業所(愛媛県新居浜市)
     平成18年3月20日(月)、22日(水)、23日(木)
(2)実施内容
 現在稼働中の産業廃棄物の焼却施設又は溶融施設に数十ppm程度のPCBを含む絶縁油を投入し、排ガス及び排水中のPCB濃度等を分析することにより、低濃度PCB汚染物が適正に処理されていることを確認する。
 また、実施に当たっては、専門家(廃棄物処理、分析、健康影響等)の助言を得ることとする。
 なお、本試験において、燃焼ガスの温度等は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に規定するPCB廃棄物の焼却処理条件を満足させて行うものとする。(燃焼ガスの温度1,100℃以上、2秒以上滞留)

3.その他

 今後、協力が得られる他の施設についても、焼却処理実証試験を実施していく予定

連絡先
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課
課長 関 荘一郎(内線6871)
 課長補佐 山本 郷史(内線6880)
 係長 三浦 俊二(内線6895)