報道発表資料

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2005年12月28日
  • 大気環境

(株)島津製作所製窒素酸化物自動計測器に係る問題について(第3報)

(株)島津製作所(以下「島津」という。)製の窒素酸化物自動計測器(以下「N0x計」という。)に係る問題については、12月13日に公表した「当面の対応方針」に基づき、対策を講じているところです。これまでの取り組みとして、1.島津製NOx計に関する自治体設置状況調査結果の取りまとめ、2.大気常時監視自動計測器に関する確認、3.検討会の設置を行いました。また、島津から水・大気環境局長宛の報告がありましたので、併せてお知らせします。

 島津製NOx計に係る問題については、12月9日に速報として問題の所在を報告するとともに、12月13日に公表した「当面の対応方針」により、対策の具体的内容等を明らかにしたところです。これを受けて、これまでに以下の取組を行うとともに、島津からの報告がありましたので、お知らせします。

1.島津製NOx計に関する自治体設置状況調査結果

 島津製NOx計を設置していた自治体に対して、当該機器の設置状況、測定値に関する所見等について、緊急に調査を行いました。その結果、当該機器を設置している自治体数は41であり、設置測定局数は123局(うち国設局は2局)でした。測定値に関しては、52測定局でデータの不具合が発生していたことがわかりました。(詳細は別紙1

2.大気常時監視自動計測器に関する確認

 他の大気常時監視自動計測器(他の測定項目も含む)に同様の問題が発生していないかを確認するために、12月16日付けで(社)日本環境技術協会に対し、当該団体所属の大気常時監視自動計測器製造機関への確認をお願いいたしました。

3.検討会の設置

 本問題を処理するため、(株)環境管理センター(以下「センター」という。)に調査検討を依頼しました。その一環として、センターに「環境大気測定器の信頼性評価検討会」(以下「検討会」という。)を設置することになりました(委員構成は別紙2)。検討会においては、[1]島津製NOx計の特性、[2]過去のデータの検証、[3]同様な問題を再発させないための仕組み等について検討していただき、報告書を取りまとめることにしています。検討会では島津の対応等についても精査することから、検討会は非公開といたしますが、その透明性を高めるため、検討会開催後に配付資料(座長の指示により特別に非公表とするものを除く。)及び議事概要を環境省ホームページで公表することにします。なお、検討会は1月下旬に第1回を開催し、3月末までに合計4回開催する予定です。

4.島津からの報告

 本問題に対する島津の取り組み状況について、12月26日付けで別紙3のとおり報告がありました。島津では、環境省の取り組みとは別に、原因究明、影響の程度の検証等に取り組むこととしております。
 環境省ではこれらの情報を適宜、上記の検討会に報告し、島津製NOx計による測定データの及ぼす影響等について総合的に評価をしていくこととしています。

添付資料

連絡先
環境省水・大気環境局大気環境課
課長:松井 佳巳(6530)
 補佐:佐藤美稚子(6538)

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