報道発表資料

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2005年10月24日
  • 地球環境

第7回日中韓三カ国環境大臣会合(TEMM)の結果について

第7回日中韓三カ国環境大臣会合(TEMM※1)が10月22日(土)及び23日(日)、韓国・ソウルで開催されましたのでお知らせします。

1.目的

 日中韓三カ国環境大臣会合は、北東アジアの中核である日本・中国・韓国の三カ国の環境大臣が一堂に会し、本地域及び地球規模の環境問題に関する対話を行い、協力関係を強化するため、1999年(平成11年)から、毎年開催しています。

2.日程

平成17年10月22日(土)~23日(日)

3.開催場所

新羅ホテル(韓国・ソウル)

4.主な出席者

日本 小池百合子環境大臣
中国 解振華(シエ・ゼンホア)国家環境保護総局長
韓国 李在庸(イ・ジェヨン)環境部長官

5.概要

 会合では、各国の環境政策の進展の紹介、気候変動問題等の地球環境問題や、酸性雨等の北東アジア地域の環境問題に関する意見交換を行うとともに、TEMMの将来のあり方について議論を行いました。また、共同コミュニケを別添のとおり発表しました。主な内容は以下のとおりです。

  • 循環型社会の構築は北東アジアにおいて持続可能な開発を達成するために不可欠であると再確認した。また、循環型社会をTEMMの重要な活動と位置づけ、今後3年間にわたり共同セミナーやワークショップを持ち回りで開催することとした。
  • 気候変動問題に関して、京都議定書の発効を歓迎した。また、11月から12月にかけて開催されるCOP11、COP/MOP1において前向きな成果への期待を表明した。さらに、共通だが差異のある責任に応じて、特に普及啓発や技術開発、実施及び移転の分野での国内努力及び国際協力の推進を再確認した。これに関連してクールビズキャンペーンの省エネ推進に役立っているとの見解を共有した。また、クリーン開発と気候に関するアジア太平洋パートナーシップの開始を歓迎した。
  • 黄砂に関して、キャパシティビルディングや、モニタリングネットワークなどで得られた三カ国の様々なデータの共有の必要性を認識した。また、ADB-GEF黄砂地域技術支援プロジェクト(RETA)の成果を歓迎し、更なる活動のための関連プロジェクトの開発に協力することに合意した。
  • 酸性雨について、東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)活動と北東アジア長距離越境大気汚染(LTP)の今後の発展に三カ国が参加することの重要性を認識し、これらに関する共同研究の推進に対処する決意を再確認した。
  • TEMMプロジェクトについては、成果重視で効果的・効率的な実施を確認した。また。グリーン購入やエコラベルの基準調和の開始などの最近の活動や、子供のための共通教育教材の作成を賞賛した。
  • 今年立ち上げられた北東アジア地域における環境管理に関する作業部会に対して、FTAにおけるEIAやE-Wasteなどの今後の協力活動について計画を作成するよう要請した。
  • 北太平洋の海洋と沿岸環境保全のため、北太平洋地域海行動計画(NOWPAP)の枠組みの中で、様々な種類の漂流ごみに対する協力を含め、引き続き共同して取り組むことの必要性の認識を共有した。
  • 次回は中国で開催されることを決定した。
TEMM: Tripartite Environment Ministers Meeting
TEMMプロジェクト: TEMMウェブサイト、合同環境研修、環境教育ネットワーク、淡水 (湖沼) 汚染防止プロジェクト、環境産業分野における協力、中国北西部の生態系保全

添付資料

連絡先
環境省地球環境局(旧)環境保全対策課環境協力室
室長: 田中 聡志(6760)
 補佐: 小川 眞佐子(6761)
 担当: 八元 綾(6767)