報道発表資料

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2004年08月06日
  • 再生循環

廃棄物焼却施設の排ガス中のダイオキシン類濃度等について

 平成14年12月1日から平成15年11月30日までの1年間の全国の廃棄物焼却施設(一般廃棄物焼却施設と産業廃棄物焼却施設)における排ガス中のダイオキシン類濃度の測定結果等について調査し、その結果を取りまとめたので公表する。
 この1年間に全国の廃棄物焼却施設から排出されたダイオキシン類の総量は、約145グラムと推計された。その内訳は、一般廃棄物焼却施設からのものが約71グラム、産業廃棄物焼却施設からのものが約74グラムであった。

 これは、昨年の同期間(平成13年12月1日から平成14年11月30日まで)における廃棄物焼却施設からのダイオキシン類の推計排出量約635グラムとの比較では約77%削減したこととなる。また、平成9年の推計排出量約6,500グラムとの比較では約98%削減されており、「ダイオキシン対策推進基本指針」及び「我が国における事業活動に伴い排出されるダイオキシン類の量を削減するための計画」に基づく削減目標(平成9年比で約92%削減)を達成した。

 今後とも、循環型社会の構築を図り、廃棄物の減量を推進するとともに、廃棄物処理施設の適切な整備、構造・維持管理基準の遵守徹底等を図り、廃棄物処理施設から排出されるダイオキシン類をできる限り低減していくこととしている。

 なお、ダイオキシン類の排出削減対策が強化される中で、基準に適合できず廃止された一般廃棄物処理施設が全国に約500施設存在し、これらの円滑な解体を推進することが課題となっている。また、遮水工や浸出水処理施設を有しない不適正な一般廃棄物最終処分場が219施設存在することが判明しており、その適正な閉鎖や改善対策の実施により、ダイオキシン類をはじめとする有害物質による汚染防止策を徹底する必要がある。




添付資料

連絡先
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部廃棄物対策課
課長  :由田 秀人
 課長補佐:瀬川 道信(内線6845)
 課長補佐:久保 善哉(内線6857)

環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課
課長  :森谷 賢
 課長補佐:田海 直樹(内線6873)
 担当  :松山 豊樹(内線6876)

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