報道発表資料

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2004年04月20日
  • 自然環境

鳥インフルエンザに係るカラス・ドバト等の全国調査の結果の取りまとめについて

全国の都道府県の協力により、鳥インフルエンザに係るカラス・ドバト等の調査を進めてきましたが、今般、全国的な検査結果等を取りまとめましたので、お知らせします。
  1. 全国的なカラス・ドバトの捕獲鳥検査の結果
     野鳥に係る鳥インフルエンザの現状を把握し国民の不安解消に資するため、3月16日付けで、環境省及び農林水産省から各都道府県にカラス・ドバトの捕獲鳥検査(野外で捕獲された個体のウイルス検査)の実施を要請するとともに、4月16日までの報告データにより全国的な結果の取りまとめを行うこととしていました。
     その結果については、3月30日以降毎日お知らせしてきたところですが、今般、各都道府県で実施され4月16日までに判明した検査の結果を集計しました。結果としては、全国でカラス386羽、ドバト274羽の捕獲個体についてウイルス分離検査の結果が得られ、全ての検体で陰性(高病原性鳥インフルエンザウィルス不検出)であったことが確認されました。(別表1

  2. 全国的な死亡鳥等の検査の結果
     また、3月9日付けで、環境省及び農林水産省等関係4府省から各都道府県に、死亡して回収された野鳥のウイルス検査を要請しています。
     今回、その結果も集計したところ、全国で死亡等して回収されウィルス分離検査が行われた野鳥は約4,800羽、簡易キット検査も含めれば合計約1万8千羽について検査が行われたことが確認されました。これらのうち、京都府・大阪府で発見された死亡したカラス9羽を除けば、全ての検体で陰性(高病原性鳥インフルエンザウィルス不検出)という結果でした。(別表2

  3. 京都府等におけるカラス検査結果の推移
     なお、京都府等の地域(丹波町を中心とする概ね30km圏内)では、3月初旬以来、高病原性鳥インフルエンザウィルスに感染したカラスが発見されていますが(上記2.)、環境省が3月末に実施したカラス集団ねぐら等の調査で感染の広がりを示すような異常は認められなかったほか、本地域での死亡カラス等の検査結果の推移によっても、感染個体の発見数は確実に減少しており、4月3日以後は発見されていません。(別表3

  4. 今後の対応について
     こうした調査結果からは、全国的に見て野鳥の間では高病原性鳥インフルエンザのまん延の状況にはないと考えられます。このため、今回国から各都道府県に要請して全国的に進めてきた野鳥のウイルス検査については終了し、今後は各地域の状況に応じた対応を行うこととします。

添付資料

連絡先
環境省自然環境局野生生物課
課長   :名執 芳博 (6460)
 対策チーム:野上 耕二郎(6498)
 鳥獣保護業務室
 室長 :渡辺  聡(6470)
 専門官:中澤 圭一(6473)

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