報道発表資料

この記事を印刷
2004年03月30日
  • 自然環境

鳥インフルエンザに係るカラス・ドバト等の検査の全国的な実施状況等について

鳥インフルエンザに係るカラス・ドバトの調査を全国の都道府県に要請しているところですが、今般、3月30日現在で判明している実施状況を途中経過として取りまとめたのでお知らせします。

 野鳥に係る鳥インフルエンザの現状を把握し国民の不安解消に資するため、3月16日付けで環境省及び農林水産省から各都道府県に対し、カラス・ドバトの調査(野外で捕獲された個体のウイルス検査)の実施を要請したところです。
 その結果、全都道府県の協力を得て、調査を実施できることとなりました。各都道府県においては既にカラス及びドバトの確保を進め、順次ウィルス分離検査に回しています。これまでのところ、カラス52羽、ドバト21羽についてウイルス分離検査の結果が得られており、全て陰性となっています。別表1
 調査の結果については、今後も、判明し次第、随時お知らせしていきます。

 また、3月16日付けの各都道府県への要請に際しては、この要請以前に各都道府県が独自に実施した野鳥(主に死亡して回収されたもの)の検査結果の提供もお願いしました。
 この結果、これまで都道府県から提供のあった検査結果をみると、各都道府県において、カラス、ドバト、スズメ等の野鳥に対してウィルス分離検査が約2000件、簡易キット検査も含めれば合計1万1千件余りの検査が行われました。これらの中で最終的に高病原性インフルエンザウイルスが検出されたものは、京都府、大阪府で発見され既に発表のあったカラス(6羽)のみで、他は全て陰性という結果でした。別表2

※鳥から人への高病原性鳥インフルエンザの感染は、ごくまれにしか起こらないと言われており、家禽などに比べさらに人との接触が少ない野鳥から人への感染の可能性は極めて低いものと考えられます。

※ここでお知らせする都道府県の調査は、念のために身近な野鳥の検査をし、国民の皆様に安心していただくために行っているものです。

添付資料

連絡先
環境省自然環境局野生生物課
課長   :名執 芳博  (6460)
 対策チーム:野上 耕二郎(6498)
       桑名 俊輔  (6495)

Adobe Readerのダウンロード

PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Readerが必要です。Adobe Reader(無償)をダウンロードしてご利用ください。