報道発表資料

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2003年12月22日
  • 地球環境

環境省温室効果ガス排出量取引試行事業の第1取引期間の取引結果について

環境省温室効果ガス排出量取引試行事業については、12月16日~18日を第1取引期間とし、42社の参加の下、仮想の取引市場において排出枠の取引を行った。
 その結果、計67件の(仮想の)排出枠売買契約が成立し、計405,000t-CO2の排出枠が移転されるなど、試行事業の滑り出しは順調であった。
今後、本試行事業においては、更に3回の取引期間を予定しており、また、年度末以降に各参加企業は排出量を実際に算定し、第三者の検証を受ける。

1.第1取引期間

12月16日~18日(取引市場開設は各日の午後1時~午後4時)

2.第1取引期間の取引への参加企業

計42社
内訳 タイプI(企業単位の自主削減目標を設定):31社
タイプII(国内において温室効果ガス排出削減プロジェクトを実施)のみの参加企業:5社
トレーダー:5社(※オブザーバー25社の中から募集して決定)
海外CER(CDMによるクレジット)供給者:事務局((株)三菱総合研究所)

3.取引方法

事務局である(株)三菱総合研究所が運営する取引システムにより仮想の取引市場を開設し、各参加企業はこれをインターネット経由で利用
取引市場で約定した場合は、売り手企業は、登録簿管理者(※排出枠は登録簿において管理されている。)に対し、速やかに排出枠の移転申請を行う(インターネット経由)。登録簿管理者は、登録簿上において、売り手企業の口座から買い手企業の口座に排出枠を移転する。

4.取引結果

約定(契約成立)件数 67件
排出枠等の取引数量 405,000 t-CO2
取引は活発に行われており、順調な滑り出しといえる。
本試行事業においては、実際の金銭のやりとりは行わない。また、本試行事業における排出枠等は、本試行事業限りのものである。
第2取引期間は2004年2/2~2/4、第3取引期間は3/22~3/24、第4取引期間は5・6月(具体的な日程は未定)の予定。
連絡先
環境省地球環境局地球温暖化対策課
課長: 清水 康弘 (6770)
 補佐: 小笠原 靖 (6796)
 担当: 佐川  裕 (6781)