平成1６年度環境保全経費概算要求額について

1. 環境保全経費とは
   　環境保全経費とは、政府における地球環境の保全、公害の防止並びに自然環境の保護及び整備に関する経費を総称したものです。
   　環境保全経費は、複数の関係府省において取り組まれている環境保全に係る施策が、政府全体として効率的、効果的に展開されるよう、環境省設置法第４条第３号の規定に基づき環境省が見積りの方針の調整を行い、取りまとめているものです。
   
   
2. 平成１６年度環境保全経費概算要求額の総額
   　２兆９,６４５億円
   　平成１５年度当初予算額（２兆７,４２３億円）と比べ、２,２２２億円、８．１％の増額。
   
   
3. 環境保全経費概算要求額の内訳

   １６年度　（１５年度当初予算額）
   （１）	地球環境の保全・・・・・・・・・６,７７０億円（　　７,２１１億円）
   	省・新エネルギー関係、地球環境に関する観測、森林整備、国際協力等
   	＜文部科学省、経済産業省、農林水産省、環境省等＞
   （注）	「地球環境の保全」の概算要求額が、前年度当初予算額を下回ったのは、特殊法人等の独立行政法人化等に伴い、同法人に対する補助金等が廃止され、独立行政法人等に対する運営費交付金として計上されたため、環境保全経費に該当しないこととなったためである。
   （２）	大気環境の保全・・・・・・・・・２,８０７億円（　　２,３７１億円）
   	沿道環境改善、空港等周辺騒音対策、低公害車普及推進、大気環境監視等
   	＜国土交通省、防衛施設庁、警察庁、経済産業省、環境省等＞
   （３）	水環境、土壌環境、地盤環境の保全　・・・・・１兆２,２８３億円（１兆１,００１億円）
   	下水道整備、排水施設整備、水質環境監視等
   	＜国土交通省、農林水産省、環境省等＞
   （４）	廃棄物・リサイクル対策・・・・・２,１６３億円（　　１,８５５億円）
   	廃棄物処理・再生利用施設整備、食品リサイクル対策等
   	＜環境省、農林水産省、国土交通省等＞
   （５）	化学物質対策・・・・・・・・・・・ １８３億円（　　　１３８億円）
   	内分泌かく乱化学物質対策、化学物質評価管理、化学物質安全確保対策等
   	＜環境省、厚生労働省、農林水産省等＞
   （６）	自然環境の保全と自然とのふれあいの推進・・・・・４,３０７億円（　　３,８７２億円）
   	治山事業、都市公園・自然公園整備、野生生物保護等
   	＜農林水産省、国土交通省、環境省等＞
   （７）	各種施策の基盤となる施策等・・・ １,１３３億円（　 　９７４億円）
   	環境教育・環境学習、公害健康被害対策等
   	＜環境省、経済産業省、農林水産省等＞
   （注）	概算要求段階のものである。

4. 「推奨事項」の選定について
   　関係府省の新規要求予算のうち、環境保全上の観点から特に高い効果が期待できると考えられる施策を「推奨事項」として選定することとしており、今後、選定作業を行ないます。

添付資料

• 平成１６年度　環境保全経費概算要求額（府省別・事項別一覧）　[PDFファイル6KB] [PDF 5 KB]