報道発表資料

平成10年6月25日 この記事を印刷

水浴場の水質調査結果について

平成10年5月中旬 〜 6月上旬にかけて、全国の水浴場のうち遊泳人口がお おむね1万人以上(海水浴場)及び5千人以上(湖沼・河川の水浴場)である水 浴場を対象として水質の調査を行ったところ、対象となった水浴場すべてが、水 浴場として適当な水質を維持しているという結果が得られた。このうち水質が極 めて良好な水浴場は、静岡県「今井浜」等16水浴場であった。
 また、病原性大腸菌O−157に関して行われた763水浴場での調査を集計 した結果は、全てにおいて不検出であった。
 「日本の水浴場55選」については、55水浴場全てが「水質A」以上の判定 であり、水浴場として良好な水質を維持していることがわかった。なお、「日本 の水浴場55選」については、ポスターやホームページの作成によって普及を図 っているところである。
調査の概要
調査実施団体 都道府県及び水質汚濁防止法により権限を委任されている市
調査対象水浴場 839水浴場
(昨年の遊泳人口がおおむね1万人以上の海水浴場及び5千人以上の湖沼・河川水浴場)
調査対象項目 ふん便性大腸菌群数、油膜の有無、化学的酸素要求量(COD)、
透明度 (水素イオン濃度(pH)、病原性大腸菌O−157についても、参考項目として調査)
採水年月日   平成10年5月中旬 〜 6月上旬
結果の概要

 水浴場の水質は、次頁のとおり、水質の判定対象となった水浴場すべてが、水浴場とし て最低限満たすべき水質を維持しており、不適当な水質の水浴場はなかった。
 このうち、別紙に示した判定基準に照らして「水質AA」にランクされた水浴場は35 3水浴場(全体の42%)、「水質A」にランクされた水質が良好な水浴場は338水浴場(全体の40%)、「水質B」にランクされた水浴場は145水浴場(全体の17%) 、「水質C」にランクされた水浴場は3水浴場(全体の0.4%)である。
 また、水質が極めて良好な水浴場(「水質AA」の水浴場のうちで、特に大腸菌・CODがともに少なかった水浴場)は、静岡県「今井浜」等16水浴場であった。
 大腸菌群数又は油膜に関して、何らかの改善対策を要する水浴場は5水浴場であった。
 また、参考項目として病原性大腸菌O−157の調査を併せて実施した。調査対象水浴場のうち763水浴場で測定が行われた結果、全ての水浴場で不検出であった。

<水質調査の結果>

水質の区分 平成10年度 (参考)平成9年度
水浴場数 改善対策を要する水浴場 水浴場数 改善対策を要する水浴場
水質AA 353
(42%)
374
(46%)
水質A 338
(40%)
296
(37%)
水質B 145
(17%)
138
(17%)
水質C   3
(0.4 %)

(0.2 %)
不適   0
839 810
「日本の水浴場55選」について

 「日本の水浴場55選」は、平成9年度に、水質が良好で快適な水浴場を広く普及する ことを目的に設けられた顕彰制度であり、「水質、自然環境、景観」「コミュニティ、ク リーン」「安全性」「利便性」等の基準に照らして、特に優れた水浴場を選定したもので ある。
 今回の水質調査では「水質AA」が40ヶ所、「水質A」が15ヶ所であり、「水質B 」以下はなかった。なお、平成9年度の調査では「水質AA」が47ヶ所、「水質A」が 8ヶ所であった。3年後に予定している再選定の際には、この水質調査結果を、今後の水 質調査結果と併せて基礎資料とすることとしている。
 なお、「日本の水浴場55選」に関しては以下のとおり、普及啓発活動に努めていると ころである。

  • 子供に人気のキャラクターを使用したポスター及びパンフレットの作成。パンフレット には、各水浴場の自慢の写真、PR文章、アクセス方法、問い合わせ先を掲載。これらを 行政機関をはじめ、関係各方面に広く配布。

  • インターネット上に「日本の水浴場55選」のホームページを開設。今後、55市町村 のホームページ等とのリンクを充実させていく予定。  http://eco.goo.ne.jp/suiyoku/

水浴場水質判定基準

1.判定基準については、下記の表に基づいて以下のとおりとする。

 (1) ふん便性大腸菌群数、油膜の有無、COD又は透明度のいずれかの項目が「不適」 であるものを、「不適」な水浴場とする。
 (2)

「不適」でない水浴場について、ふん便性大腸菌群数、油膜の有無、COD及び透 明度によって、「水質AA」、「水質A」、「水質B」あるいは「水質C」を判定し、「 水質AA」及び「水質A」であるものを「適」、「水質B」及び「水質C」であるものを 「可」とする。

  • 各項目の全てが「水質AA」である水浴場を「水質AA」とする。
  • 各項目の全てが「水質A」以上である水浴場を「水質A」とする。
  • 各項目の全てが「水質B」以上である水浴場を「水質B」とする。
  • これら以外のものを「水質C」とする。
区 分 ふん便性大腸菌群数 油膜の有無 COD 透明度


AA
 不 検 出 
(検出限界2個/100ml)
油膜が認められない 2mg/l以下
(湖沼は3mg/l以下)
全透
(水深1m以上) 


100個/100ml以下 油膜が認められない 2mg/l以下
(湖沼は3mg/l以下)
全透
(水深1m以上) 


400個/100ml以下 常時は油膜が認められない 5mg/l以下 水深
1m未満〜
50cm以上


1,000個/100ml以下 常時は油膜が認められない 8mg/l以下 水深
1m未満〜
50cm以上
不適 1,000個/100ml を
超えるもの
常時油膜が認められる 8mg/l超  50cm未満*
(注)判定は、同一水浴場に関して得た測定値の平均による。
「不検出」とは、平均値が検出限界未満のことをいう。
透明度(*の部分)に関しては、砂の巻き上げによる原因は評価の対象外とすることがで
きる。

2.「改善対策を要するもの」については以下のとおりとする。

 (1) 「水質B」又は「水質C」と判定されたもののうち、ふん便性大腸菌群数が、400 個/100mlを超える測定値が1以上あるもの。
 (2) 油膜が認められたもの。

(参考資料)

 添付資料参照

添付資料

連絡先
環境庁水質保全局水質管理課
課 長 :一方井誠治 (6630)
 担 当 :富坂 隆史 (6636)
      :久保 善哉 (6636)

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