平成25年6月7日
保健対策 総合政策

平成25年夏季における熱中症に関する政府の取組について(お知らせ)

 6月4日(火)に開催された熱中症関係省庁連絡会議において、政府における今夏の熱中症対策をとりまとめましたのでお知らせいたします。
 また、今年度から、熱中症にかかる方が急増する7月を熱中症予防強化月間と定め、予防法や応急処置等に係る普及啓発の取組の効果を高めていくこととしましたので、お知らせいたします。

1.背景及び概要

 政府における熱中症対策については、関係省庁連絡会議(以下、「連絡会議」という。)を設置し、熱中症の予防と応急対策に係る知識の普及、熱中症対策関連情報の周知や地域の実情に応じた対策の推進を図ってきました。
 しかしながら、平成22年度以降、夏期(7〜9月)における熱中症による救急搬送者数は急増し、平成23年度以降はその数が毎年4万人前後で推移するなど、日中の屋外での労働やスポーツの現場での発生のみならず、夜間や屋外も含め、多様な生活環境下において、高齢者も含め幅広い年代層で発生しており、関係省庁の取組のより一層の充実が必要となっています。
 このため、6月4日(火)に開催した連絡会議において、関係省庁における今夏の熱中症対策をとりまとめるとともに、熱中症にかかる方が急増する7月を「熱中症予防強化月間」と定め、国民や関係期間への周知等の効果を高めていくこととしました。

<参考>
連絡会議構成員(部局長級)
構成メンバー:
消防庁、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、気象庁、環境省(事務局)
※6月4日(火)の連絡会議には、オブザーバーとして資源エネルギー庁が参加しました。

2.政府の取組の概要 ※詳細は、別添1を御参照ください。

(1) 気象情報の提供、注意喚起(気象庁、環境省)

  • 気温の観測・予測情報の提供、暑さ指数(WBGT)の情報提供

(2) 予防・対処法の普及啓発(消防庁、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、気象庁、環境省)

  • 「熱中症予防強化月間」の設定
  • 日常生活、高齢者、学校現場、職場等の各場面における熱中症対策の普及啓発、研修会及び講習会の実施等

(3) 発生状況等に係る情報提供(消防庁、文部科学省、厚生労働省)

  • 熱中症による救急搬送人員数・死亡者数など、発生状況の公表等

(4) 調査研究の推進(厚生労働省、環境省)

3.環境省の取組の概要

(1)上記2のうち、環境省においては、以下の取組を進めています。

[1] 気象情報の提供、注意喚起(水・大気環境局大気生活環境室
  • 全国の841地点の暑さ指数(WBGT)の予報値を算出し、「環境省熱中症予防情報サイト」上において、当日、翌日、翌々日の3日分について、3時間毎の予報値を毎日公開(5月13日(月)〜10月18日(金))
  • 民間のメール配信サービスを活用した予報値、実測値等の個人向けメール配信サービスや、アスファルト上等の実生活の場や身長の低い児童を想定した予測値等(参考値)の提供等の新機能を追加
「環境省熱中症予防情報サイト」アドレス
パソコン
http://www.wbgt.env.go.jp/
携帯
http://www.wbgt.env.go.jp/kt
[2] 予防・対処法の普及啓発
  • 熱中症についての科学的知見や予防法等をまとめた「熱中症環境保健マニュアル」や高齢者向けリーフレット、ポストカード等の作成・配布、原稿データ提供等(環境保健部環境安全課)
  • 熱中症対策講習会の実施(6月10日まで)(環境保健部環境安全課)
  • 民間企業と連携した「熱中症予防声かけプロジェクト※」の推進(水・大気環境局大気生活環境室)
熱中症に係る正しい知識を普及するとともに、民間企業や行政機関が連携し、熱中症予防の声かけの輪を広げる取組。
熱中症予防声かけプロジェクト
http://www.hitosuzumi.jp/
[3] 気候変動の影響、研究調査(地球環境局研究調査室)
  • 気候変動が熱中症等の健康分野に与える影響の取りまとめ。また、気候変動の影響と熱中症・熱ストレスに関する調査研究の実施。

(2)普及・啓発用マニュアル、リーフレット、カード等の配布

 環境省では、上記(1)[2]の取組として以下のマニュアル、リーフレット、カード等の印刷物を作成しており、御希望の方には、先着順にて無料配布しております(郵送代は別途必要です)。部数に限りがございますので、御希望の方はお電話にてお問い合わせ下さい。

熱中症環境保健マニュアル
環境省が作成し、公表している保健活動にかかわる方々向けの保健指導マニュアルです。「熱中症とは何か」「熱中症を防ぐためには」「保健指導のあり方」等について紹介しています。
熱中症〜ご存じですか?予防・対処法〜(リーフレット)
熱中症の症状、予防法、対処法等について、分かりやすくまとめられたリーフレットです。予防・対処法のページは、そのまま掲示いただくことも可能です。
熱中症〜思い当たることはありませんか?〜(リーフレット)
主に高齢者を対象とし、日常生活における注意点や予防法についてまとめたリーフレットです。
熱中症予防カード
熱中症の症状、予防法、対処法等の要点が記載された携帯型カードです。
熱中症ポストカード
高齢者向けのリーフレットの内容を抜粋したポストカードです。暑中見舞い等に御利用いただけます。

 なお、上記の熱中症関連資料は、環境省のホームページ上に公開しており、以下のURLよりダウンロードして御利用いただけます。また、熱中症対策講習会の講義資料も、後日、以下のURLにて公開の予定です。

環境省熱中症情報
http://www.env.go.jp/chemi/heat_stroke/index.html

4.熱中症予防強化月間について ※詳細は、別添2を御参照ください。

 近年、夏期(7〜9月)における熱中症による救急搬送者数が急増し、また、さまざまな場面で幅広い年代層で熱中症が発生していることから、熱中症が国民一人一人が正しい知識を持つことで、その被害を減らすことができることに鑑み、6月4日に開催した連絡会議において、熱中症による救急搬送者数や死亡者数の急増する7月を「熱中症予防強化月間」と定めることとしました。
 熱中症予防強化月間では、連絡会議の構成員である消防庁、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、気象庁及び環境省が、他の関係省庁の協力も得て、以下の取組を行うこととしています。

国及び地方公共団体の関係機関等における月間設置の周知
関係省庁等の取組の取りまとめとその周知
関係省庁等の行事における熱中症予防の呼びかけ

 また、熱中症予防強化月間のポスターについては、多くの方に普及啓発の取組に御協力いただけるよう環境省ホームページで公開しておりますので、併せて掲載しているポスター使用規定に基づき、御活用ください。   

【環境省の取組に関するお問い合わせ先】
暑さ指数(WBGT)の情報提供、熱中症予防声かけプロジェクト
環境省水・大気環境局大気生活環境室 小池(要)、小池(り) 宛
TEL 03-3581-3351(内線6578)
マニュアル、リーフレット等、熱中症対策講習会、熱中症予防強化月間
環境省環境保健部環境安全課 森川、大木 宛
TEL 03-3581-3351(内線6354)
気候変動の影響と熱中症、調査研究
環境省地球環境局研究調査室 野本 宛
TEL 03-3581-3351(内線6731)
【添付資料一覧】
別添1
平成25年夏期における熱中症に関する政府の取組
※各省庁の取組の詳細については、以下を御覧ください。
平成25年度第1回熱中症関係省庁連絡会議
別添2
「熱中症予防強化月間」の実施について

添付資料

連絡先
環境省総合環境政策局環境保健部環境安全課
(代表:03-3581-3351)
(直通:03-5521-8261)
課長   :上田 康治(内:6350)
課長補佐:森川 博司(内:6365)
担当   :和田 直樹(内:6356)