平成25年5月24日
水・土壌 再生循環

日本海沿岸地域等への廃ポリタンク等の漂着状況について(平成24年度分)(お知らせ)

 環境省において、今般、平成24年度(調査期間:昨年4月1日〜本年3月31日)の廃ポリタンク等の漂着状況について取りまとめた結果、廃ポリタンクが17道府県で約6,000個、医療系廃棄物が7県で約7,000個、特定漁具(青色浮子)が8道県で約58,000個、それぞれ確認されました。

1.経緯

 近年、冬場において、日本海沿岸地域に大量の廃ポリタンク等が漂着していることが確認されています。今般、平成24年度(調査期間:昨年4月1日〜本年3月31日)の漂着状況の結果を取りまとめましたのでお知らせします。

2.調査結果

(1)廃ポリタンク

 漂着が確認された廃ポリタンクは、北海道から沖縄県にわたる17道府県の海岸に総計約6,000個(関係道府県からの情報提供等に基づき集計:別添1)に上り、廃ポリタンクには韓国語表記のものが多数(確認されたものだけで約2,000個)見受けられました。ふたが閉まっている一部の廃ポリタンクには中に液体が残っているものがあり、回収した府県が一部を分析したところ、強酸性の液体が検出された例がありました。

(2)医療系廃棄物

 漂着が確認された医療系廃棄物は、鳥取県から沖縄県にわたる7県の海岸に総計約7,000個(関係道府県からの情報提供等に基づき集計:別添2)に上りました。漂着した医療系廃棄物には、注射器、薬瓶等が多数見受けられました。

(3)特定漁具(青色浮子)

 特定漁具については、近年、その大量漂着及び一部塗料に含まれる鉛による環境影響が指摘されておりましたので、昨年度より調査を開始しました。
 漂着が確認された特定漁具は、北海道から沖縄県にわたる8道県の海岸に総計約58,000個(関係道府県からの情報提供等に基づき集計:別添3)に上り、特定漁具には中国語表記のものが多数(確認されたものだけで約30,000個)見受けられました。

3.今後の対応

 環境省としては、引き続き、都道府県の協力を得つつ平成25年度も情報の収集にあたると共に、必要な場合には、関係省庁と連携し、外交ルート等を通じて情報の収集及び必要な申入れを行っていく予定です。

添付資料

連絡先
環境省水・大気環境局水環境課海洋環境室
直通   :03-5521-9025
代表   :03-3581-3351
室長   :坂本 幸彦  (内線6630)
室長補佐:多田 佐和子(内線6631)
担当   :野口 淳一郎(内線6633)

廃棄物・リサイクル対策部廃棄物対策課
課長   :山本 昌宏(内線6841)
課長補佐:黒木 博志(内線6845)
担当   :廣田 和俊(内線6857)