「化学物質ファクトシート2012年版」の公表について(お知らせ)
環境省では、「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律(化管法)」の対象となっている化学物質についての情報を、専門家以外の方にも理解していただけるように分かりやすく整理し、簡潔にまとめた「化学物質ファクトシート」を随時作成・公表しています。
このたび、2011年度版に収録していた312物質についての情報を最新の情報に更新するとともに、新たに40物質の情報を追加した「化学物質ファクトシート2012年版」が完成しました。
本ファクトシートはホームページ(http://www.env.go.jp/chemi/communication/factsheet.html)上で御覧いただけます。
1.化学物質ファクトシートの概要
化学物質による環境リスクの問題は、日常生活における身近な環境問題として社会的に関心が高いものの一つです。
その一方で、化学物質に関する情報は専門的かつ断片的なものが多いため、専門家以外の方にとっては正確に理解することが難しく、誤解に基づく無用な不安を引き起こしてしまうおそれがあります。また、分かりやすい情報が無いことは、私たちが普段の生活において化学物質による環境リスクの低減のための取組を進める上でも障害になっています。
そこで、環境省では、専門的で分かりにくい化学物質に関する情報を分かりやすく整理し、専門家以外の方でもよく理解できる情報源として、「化学物質ファクトシート」を作成・公表しています。
本ファクトシートは、物質ごとに、文章約2頁、表約1頁を用いて次のような解説をしています。
- [1]
- 物質名、別名、PRTR政令番号、CAS(Chemical Abstracts Service)番号※及び構造式を記載するとともに、主な用途や環境への排出量に関する概要を記載。
※国際的に用いられている化学物質を特定するための番号 - [2]
- 「用途」「排出・移動」「環境中での動き」「健康影響−毒性、体内への吸収と排出、影響」及び「生態影響」を記載。その際、普段の生活で馴染みのない「専門用語」には下線を付け、別途「用語解説」を作成して説明。
- [3]
- さらに、当該物質の基本的な情報(性状、生産量、排出・移動量、PRTR対象選定理由、環境データ、適用法令等)を一覧表として整理。
- [4]
- [1]〜[3]を作成するために用いた、引用・参考文献及び用途に関する参考文献のリストを掲載。
今回公表した2012年版では、2011年度版に収録した312物質についての情報を最新の情報に更新するとともに、新たに40物質を追加しています。
今回新たに掲載された物質については別紙を御参照下さい。
環境省では、化学物質を取り扱う事業者や消費者等、様々な立場の方々の化学物質に対する正確な情報の把握と理解を促進することにより、化学物質による環境リスクの低減に向けた適切な化学物質管理が進められるよう、化管法の対象となっている化学物質等について、今後とも順次、化学物質ファクトシートを作成していきます。
2.化学物質ファクトシートの閲覧・入手方法
http://www.env.go.jp/chemi/communication/factsheet.htmlから参照したい物質を選択してください。PDF版は、各物質のページ又は「対象物質一覧」からダウンロードしていただくことができます。また、ホームページ上では、物質の用途ごとの検索に加え、キーワードによってファクトシートの一覧から検索することもできます。
3.本件についてのお問い合わせ先
環境省環境保健部環境安全課
PRTR担当
TEL:03-5521-8259(直通)
E-mail: ehs@env.go.jp
添付資料
- 連絡先
- 環境省総合環境政策局環境保健部環境安全課
代表:03−3581−3351
直通:03−5521−8260
課長:上田 康治(6350)
補佐:水谷 好洋(6353)
係長:森谷 直子(6356)
担当:荒井 俊彦(6360)