平成12年5月1日

秩父多摩国立公園の公園区域及び公園計画の全般的な見直し(再検討)に関する国民からの意見の募集について

環境庁では,今般,秩父多摩国立公園の公園区域及び公園計画の全般的な見直し(再検討)に当たり,広くこれに関する意見を募集する。
  秩父多摩国立公園は,昭和25年7月10日に指定され,昭和30年3月30日に特別地域の指定及び主な利用計画が決定された。その後,保護計画の一部変更等が行われている。
  今回の公園区域及び公園計画の全般的な見直し(再検討)により,公園区域線の明確化や特別地域の拡張及び特別保護地区の指定など,地域の自然環境の現況を踏まえ自然環境の充実強化を図る。
  利用計画においても,新たなニーズに対応し,適切な利用を図るものである。

 

1 意見提出手続き

(1) 問い合わせ先
環境庁自然保護局国立公園課
  東京都千代田区霞が関1−2−2
  電話:03−5521−8279
環境庁自然保護局南関東地区自然保護事務所
  神奈川県足柄下郡箱根町元箱根旧札場164
  電話:0460−4−8727
環境庁自然保護局奥多摩自然保護官事務所
  東京都西多摩郡奥多摩町氷川171−1
  電話:0428−83−2157

(2) 資料入手方法等
  変更案(指定書,公園計画書及び図面)は,(1)の問い合わせ先において閲覧することができる。なお、変更案の概要については,この資料に添付するほか,環境庁ホームページ(http://www.eic.or.jp/)に掲載する。

(3) 意見提出期間
  平成12年5月2日(火)から5月31日(水)までの30日間

(4) 意見提出方法
  郵送,FAX(03−3595−1716)又は電子メール(chichibu-tama@eanet.go.jp

(5) 意見提出先
  環境庁自然保護局国立公園課(計画係:番匠,森本)

 

2 変更案の概要

(1) 公園区域
  一部区域の拡張(1箇所・3ha)及び削除(2箇所・計65ha)を行うことにより,公園面積が62ha減少し,126,259haとなる。

(2) 保護規制計画
  地域の自然環境の現況を踏まえ,保護規制を強化する。この結果,特別地域が5,078ha増加する。また,本公園の代表的な景観である甲武信ヶ岳等の奥秩父主稜を中心に,計3,791haを特別保護地区として指定する。
  なお,現行の特別地域は一部を除き地種区分が未定であることから,地種区分を設定する。

(3) 利用計画
    本公園は,国立公園としては首都圏の大都市群に最も接近し,利用上有利な位置を占めているので,「美しい緑」を求めて,自然探勝,ハイキング,登山,キャンプ,魚釣り,社寺探訪等に訪れる者が多い。特に数日を費やして原生林の秘境を縦走する利用は,アルプス的山岳とは全く趣を異にした景観が求められることもあり,年々利用者が増加している。
  このような利用の実態を踏まえ,集団施設地区(2ヶ所),単独施設(140ヶ所),車道(25路線),歩道(84路線),運輸施設(4路線)を計画する。

 

3 意見募集後の主なスケジュール

平成12年6月上旬(予定) 自然環境保全審議会に変更案を諮問
平成12年7月(予定) 自然環境保全審議会の答申を踏まえて,変更内容を告示

添付資料

連絡先
環境庁自然保護局国立公園課
課 長 :田部 和博(6440)
 担 当 :番匠,森本(6449)