平成24年度予算案における環境保全経費の概要について（お知らせ）

１．環境保全経費とは

　環境保全経費とは、政府の経費のうち地球環境の保全、公害の防止並びに自然環境の保護及び整備に関する経費を総称したものです。
　環境省では、関係府省において取り組まれている環境保全に係る施策が、政府全体として効率的、効果的に展開されるよう、環境省設置法第４条第３号の規定に基づき、関係府省の概算要求に先立って、見積りの方針の調整を行っています。

２．平成24年度環境保全経費概算要求の総額

平成24年度環境保全経費の総額：

１兆5,318億円（前年度比26.7％増）
（内、東日本大震災復興特別会計は4,079億円）

平成23年度環境保全経費の総額：

１兆2,091億円

※なお、環境保全経費以外で、環境省において実施する「監視及び測定」、「事故由来放射性物質により汚染された廃棄物の処理」、「除染等の措置等」に係る経費については、約4,574億円計上されている。

※このほか、原子力規制庁の平成24年度予算案は504億円である。

３．平成24年度予算案における環境保全経費概算要求額の内訳及び主な新規事業

（１）地球環境の保全・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

5,661億円 （5,833億円）

　再生可能エネルギー等導入推進基金事業（グリーンニューディール基金）／地熱資源開発促進調査事業費補助金／住宅・建築物のネット・ゼロ・エネルギー化推進事業費補助金／森林環境保全整備事業／超低消費電力型光エレクトロニクス実装システム技術開発
【環境省、経済産業省、農林水産省等】

（２）大気環境の保全・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2,228億円 （2,304億円）

　石油利用低炭素化分析評価事業費補助金／地域交通のグリーン化を通じた電気自動車の加速度的普及促進／次期重量車の走行抵抗改善技術調査／エネルギー需給の変化に応じた都市のヒートアイランド・熱中症対策手法の検討業務／騒音・振動の新たな対策手法の推進に係る検討
【環境省、経済産業省、国土交通省等】

（３）水環境、土壌環境、地盤環境の保全・・・・・・・・・・・・

627億円 (664億円）

　環境技術移転による海外の公害削減（ＰＲＯＴＥＣＴ）／先進型坑廃水処理技術開発／豊かさを実感できる海の再生事業／民間活用のための下水道先端的管理手法実証事業に関する調査経費／環境・防災対策の充実強化
【環境省、経済産業省、国土交通省等】

（４）廃棄物・リサイクル対策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

4,284億円 （717億円）

　災害等廃棄物処理事業費補助金／震災がれき処理促進地方公共団体緊急支援基金事業／災害廃棄物処理代行事業／廃棄物処理施設災害復旧事業費補助／東日本大震災復旧・復興廃棄物処理施設整備事業費
【環境省、国土交通省等】

（５）化学物質対策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

68億円 （128億円）

　水銀規制に関する条約制定推進事業／化学物質の人の体内や環境中の挙動の解明手法の高度化事業／化学物質の複合影響に関する評価等調査事業／有害化学物質含有製品の代替及び選別等の加速化検討事業／化学物質のライフサイクルでのリスク削減のための対策技術等の開発・普及支援事業
【環境省等】

（６）自然環境の保全と自然とのふれあいの推進・・・・・・

1,393億円 （1,447億円）

　鳥獣被害防止総合対策／水源林造成事業／陸中海岸国立公園等復旧事業／直轄港湾改修費／鳥獣保護管理強化総合対策事業
【環境省、農林水産省、国土交通省等】

（７）各種施策の基盤となる施策等・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1,058億円 （997億円）

　漁場復旧対策支援事業／新産業創出事業のうち緑と水の環境技術革命プロジェクト事業／革新的エネルギー研究開発拠点形成／環境研究総合推進費／東北復興のためのクリーンエネルギー研究開発推進
【環境省、農林水産省、文部科学省等】

※各分野の内訳は、億円単位で四捨五入したため、総額等とは一致しない場合がある。