平成23年12月13日
大気環境

平成23年度冬期全国星空継続観察( スターウォッチング・ネットワーク)の実施について(お知らせ)

 全国星空継続観察(スターウォッチング・ネットワーク)は、全国各地で一斉に 星空観察を行うもので、昭和63 年度から毎年2回(夏期及び冬期)実施しています。
 平成23 年度全国星空継続観察の冬期観察は、平成24年1月14日(土)から27 日 (金)までの期間に実施します。是非御参加ください。

 全国星空継続観察は、全国各地で一斉に肉眼や双眼鏡、カメラを使った身近な方法によっ て星空観察を行うものです。
 参加者に光害や大気汚染などのない清澄な大気への関心を高めてもらうことを目的に、 昭和63 年度(1988 年)から、毎年2回(夏期及び冬期)実施している事業です。
 環境省では、本事業を通じて清らかな大気の大切さを広くアピールするとともに、本調 査結果を参考にしつつ、上空への漏れ光が少ない照明器具や明るすぎない照明を普及する など、良好な屋外照明環境の形成、ひいては、地域の大気汚染の改善や地球温暖化の防止 に向けて、より一層の施策の推進を図っていくこととしています。
 また、平成23 年度夏期の観察より、「スターウォッチング・ネットワークへの参加の呼 びかけ」(次頁)に基づいて、全国の様々な団体・個人の連携により実施しています。環境 省は、このような国民参加型の運動についての支援を必要な範囲で行うこととしています。

平成23年度冬期観察の概要は以下のとおりです。

1.観察期間:
平成24 年1月14 日(土)から27 日(金)まで
(参加者は、この期間中に1日以上観察する)
平成24 年度の予定
夏期観察期間:
平成24 年8 月8 日(水)〜21 日(火)
冬期観察期間:
平成25 年1 月2 日(水)〜15 日(火)
2.観察方法:
(1)肉眼による観察
高度の異なる天の川の3部分(ペルセウス座付近、ふたご座付近及びいっかくじゅう座付近)を観察する
(2)双眼鏡による観察
すばる(プレアデス星団)のラケット形の中の星について、何等級の星まで見えるかを観察する。
3.参加方法:
全国星空継続観察のホームページ(http://www.env.go.jp/kids/star.html)より、参加団体用マニュアルに従い、都道府県・政令指定都市・中核市の大気環境行政担当部局へ参加申込みを行う。
4.定点観察:
別途依頼している全国22 地点の定点観察地においての観察。デジタルカメ ラとスライド写真による夜空の撮影を行い、夜空の明るさを測定する。

スターウォッチング・ネットワークへの参加の呼びかけ

 環境省の全国星空継続観察(スターウォッチング・ネットワーク)事業予算は、事業仕 分けの結果に基づき廃止となりました。

 しかし、環境省が呼びかけの中心になってきたとはいえ、スターウォッチング・ネット ワークの実態は、多くの地方公共団体や関連の団体等の協力、多くの国民・こどもの参加 を得て実施されている、市民参加型の全国活動といえます。

 また、その活動は、光害の防止、大気の保全に係る普及啓発の重要な機会であるのみな らず、自然を知り、環境に親しみ、広く環境保全意識の醸成を図る環境教育の機会です。 また、夜空の明るさなど科学的な知見の蓄積・活用を図る重要なものとなっています。

 さらに、スターウォッチング・ネットワークは、国際的にもユニークな観測網であり、 蓄積された知見は世界的にも貴重な天文学上のデータとなっています。

 加えて、節電が社会的な課題になったことを背景に、過剰な照明の見直しの機運が高ま るなど、スターウォッチング・ネットワークに対する関心も高まることが期待されます。

 このような状況を踏まえ、私たちは、この活動を全国的に継続し、より新しい科学的知 見や技術を取り入れるなどしながら発展させていくことが重要であると考え、多くの方々 に対し、本年度以降も、スターウォッチング・ネットワークに主体的に参加していただく よう呼びかけます。

2011 年6月吉日(呼びかけ人一同)

飯島 道行
社団法人日本望遠鏡工業会事務局長
今村 隆史
独立行政法人国立環境研究所環境計測研究センター長
内田 重美
東亜天文学会 光害防止課長
国際ダークスカイ協会(IDA)日本セクション幹事
大村 卓
環境省水・大気環境局 大気生活環境室長
岡島 成行
公益社団法人日本環境教育フォーラム 理事長
柏木 順二
財団法人日本環境協会常務理事
片山 徹
社団法人海外環境協力センター 専務理事
加藤 賢一
日本プラネタリウム協議会理事長、大阪市立科学館館長
久保 久良
「星空の街・あおぞらの街」全国協議会会長
小石川正弘
日本公開天文台協会 会長
香西 洋樹
佐治天文台 台長
阪本 成一
宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所教授、
宇宙科学広報・普及主幹
土佐 誠
仙台市天文台 台長
的川 泰宣
NPO 法人・子ども・宇宙・未来の会会長
宇宙航空研究開発機構名誉教授
嶺重 慎
京都大学教授、天文教育普及研究会会長
渡部 潤一
国立天文台 天文情報センター 広報室長、
日本天文協議会運営委員会委員長
連絡先
環境省水・大気環境局大気環境課大気生活環境室
直通   :03-5521-8298
代表   :03-3581-3351
室長   :大村 卓 (内線6540)
室長補佐:横川 晶人 (内線6541)
担当   :江畑 裕行 (内線6544)