報道発表資料

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2011年06月13日
  • 水・土壌

平成23年度環境技術実証事業 ヒートアイランド対策技術分野(地中熱・下水等を利用したヒートポンプ空調システム)における実証機関の選定及び実証対象技術の募集について(お知らせ)

 平成23年度環境技術実証事業において、ヒートアイランド対策技術分野(地中熱・下水等を利用したヒートポンプ空調システム)における実証機関として特定非営利活動法人地中熱利用促進協会が選定されました。
 また、実証機関において平成22年6月13日(月)から6月28日(火)まで、実証対象技術の募集を行います。

1.実証機関の選定

 実証運営機関(株式会社エックス都市研究所)が、平成23年度の環境技術実証事業 ヒートアイランド対策技術分野(地中熱・下水等を利用したヒートポンプ空調システム)における実証機関の公募を行ったところ、2機関(大阪府及び特定非営利活動法人地中熱利用促進協会)から申請がありました。実証運営機関は、平成23年6月3日に非公開で開催された平成23年度環境技術実証事業検討会 ヒートアイランド対策技術分野(地中熱・下水等を利用したヒートポンプ空調システム)ワーキンググループ会合(第2回)(以下「WG会合」という。)において、検討委員による組織・体制、技術的能力等の観点からヒアリングした結果を踏まえ、平成23年度環境技術実証事業実施要領(平成23年4月)及び平成23年4月27日に開催されたWG会合(第1回)で検討された考え方に基づき、実証機関として特定非営利活動法人地中熱利用促進協会を選定いたしました。

2.実証対象技術の募集

 特定非営利活動法人地中熱利用促進協会では、添付資料の「募集要項」のとおり、平成23年6月13日(月)から6月28日(火)まで、平成23年度の実証試験の対象となる技術の募集を実施いたします。

問い合わせ先

特定非営利活動法人地中熱利用促進協会 実証機関事務局 担当:宮崎
〒167-0051東京都杉並区荻窪5丁目29番20号パシフィックアークビル5階
TEL/FAX:03-3391-7836
E-mail:geohpaj@geohpaj.org URL:http://www.geohpaj.org/

参考(背景・経緯)

 環境技術実証事業は、既に適用可能な段階にありながら、環境保全効果等についての客観的な評価が行われていないために普及が進んでいない先進的環境技術について、その環境保全効果等を第三者が客観的に実証することにより、環境技術を実証する手法・体制の確立を図るとともに、環境技術の普及を促進し、環境保全と環境産業の発展を促進することを目的とするものです。
 本技術分野では、ヒートアイランド対策技術のうち、「地中熱・下水等を利用したヒートポンプ空調システム」※の実証試験を行っています。本技術分野では、平成23年度より手数料徴収体制となり、実証試験要領の作成・実証機関の公募選定・手数料項目の設定と徴収等を行う実証運営機関が設置されております。平成23年度は、株式会社エックス都市研究所が実証運営機関業務を実施しています。
 平成23年度環境技術実証事業検討会 ヒートアイランド対策技術分野(地中熱・下水等を利用したヒートポンプ空調システム)WG会合(第1回)における検討結果等を踏まえ、ヒートアイランド対策技術分野「地中熱・下水等を利用したヒートポンプ空調システム 実証試験要領」(第3版)を策定し、平成23年5月10日に公表しました。

地中等(地下水・河川・下水等も含む)と外気との温度差を利用して、外気を熱源とする空冷式ヒートポンプよりも効率的に建築物の冷暖房を行う技術です。地中熱等(地下水・河川・下水等の熱も含む)は、冬は外気よりも暖かく、夏は外気より温度が低いという特性を有することから、空気を熱源とするよりも効率よく冷暖房を行うことができます。そして以下の2点で人工排熱低減に役立つという特徴を有します。
[1]
夏季においては、外気と熱交換する空冷式のヒートポンプ(一般的な冷房)のように室外機による排熱を空気中に放出せず、地中等に排熱するため、外気への排熱が低減され、外気の温度上昇を抑制します。
[2]
地中熱等を利用したヒートポンプ空調システムの場合、地中等との熱交換は水冷式で行われます。そのため通常の空冷式(室外機等)に比べてヒートポンプの中の熱交換器を小さくできるため冷暖房の省エネルギー化の分、排熱が低減されます。

添付資料

連絡先
環境省水・大気環境局総務課環境管理技術室
直通:03-5521-8297
代表:03-3581-3351
室長:岩田 剛和(内線6550)
補佐:高野 厚(内線6551)
担当:重松 賢行(内線6557)

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