報道発表資料

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2011年02月04日
  • 水・土壌

平成22年度「日本モデル環境対策技術等の国際展開」事業に係るインドネシア共和国との協力事業の開始について(お知らせ)

 平成21年度から開始した「日本モデル環境対策技術等の国際展開」事業では、既に開始している中国・ベトナムとの二国間協力事業に引き続き、インドネシア共和国との協力事業を開始することとなりました。2月9日(水)に日尼専門家会合、10日(木)に共同ワークショップを開催いたします。本会合・ワークショップは非公開で行われますが、開催後、結果の概要を公表する予定です。

1.概要と目的:

 アジア諸国においては、著しい経済成長を遂げる中、大気汚染、水質汚濁や温室効果ガスの排出等の環境問題が深刻化しています。アジア諸国と密接な関係を有する我が国は、アジア諸国がこれらの環境問題に対処し、持続可能な経済発展を実現するため、国際協力のさらなる展開が求められています。
 このため、平成20年6月に環境省では、「クリーンアジア・イニシアティブ」を提唱し、我が国の公害克服の経験をもとに、環境対策、測定技術、規制体系、人材育成などをパッケージにして普及・展開し、低炭素型・低公害型社会へ誘導するための施策等を進めることとしています。
 また、平成22年6月に閣議決定した「新成長戦略」において、「日本の『安全・安心』等の制度のアジア展開」、「日本の『安全・安心』等の技術のアジアそして世界への普及」が掲げられているところです。
 当室では、昨年度から「日本モデル環境対策技術等の国際展開」事業を開始しており、制度や人材とパッケージで我が国の環境汚染対策や環境測定の技術を戦略的・体系的に普及・展開させていくための方策についての検討を実施しております。
 対象国のひとつであるインドネシア共和国とは、既に昨年度から協力事業を実施している中国、ベトナムに引き続き、今年度から協力事業を開始することになり、この度インドネシア共和国ジャカルタ近郊にて日尼専門家会合と共同ワークショップを開催いたします。

2.開催日時:

日尼専門家会合
平成23年2月9日(水)9:20~12:40
共同ワークショップ
2月10日(木)9:00~16:00

3.開催場所:

インドネシア環境省 環境管理センター(バンテン州セルポン)
Komplek Puspiptek, Jl. Raya Puspiptek, Serpong, Tangerang, Banten, 15314, Indonesia

4.内容:

 今回の専門家会合及びワークショップでは、以下のテーマで協議・プレゼンテーション・意見交換が行われる予定です。

[専門家会合]

法制度・人材育成・技術普及による「パッケージ・アプローチ」を用いたインドネシアにおける企業の環境管理能力強化に関する二国間協力事業の具体的内容の協議

[ワークショップ]

(1)
インドネシアの中央・地方政府による企業の環境管理能力向上、環境対策技術等の導入・普及の推進に関する政策の動向
(2)
日本の環境省、地方自治体、環境技術業界等による企業の環境管理能力向上、環境対策技術等の導入・普及の推進の経験
(3)
インドネシアにおける日本及び他ドナー機関との共同プロジェクトの成果紹介(公害防止管理者制度の導入、クリーナープロダクションセンターの活動等)
(4)
インドネシアの企業の環境管理能力向上、環境対策技術等の導入・普及の推進を図るための「パッケージ」施策のあり方、施策の優先順位、中央政府・地方政府・企業等による取組の進め方等に関する意見交換(パネルディスカッション)
(5)
日本の環境技術産業による環境対策技術等の紹介(企業展示)

5.主な参加機関(予定):

インドネシア側

環境省(KLH)
技術評価応用庁(BPPT)
科学院(LIPI)
その他関係省庁、地方政府、大学・研究機関等

日本側

環境省
環境研究機関、環境協力機関、環境技術関連業界団体等

連絡先
環境省水・大気環境局総務課環境管理技術室
直通:03-5521-8297
代表:03-3581-3351
室長:岩田 剛和(内線6550)
補佐:高野 厚(内線6551)
担当:重松 賢行(内線6557)

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