平成22年12月6日
地球環境

「smart move 〜地球にやさしい移動にチャレンジ!〜」キャンペーンの開始について(お知らせ)

 環境省は、「チャレンジ25キャンペーン」の一環として、"「移動」を「エコ」に。"をテーマに、よりCO2排出量の少ない「移動」にチャレンジする「smart move(スマート・ムーブ)〜地球にやさしい移動にチャレンジ!」キャンペーンを開始します。
 家庭部門のCO2排出量は1990年比で約35%増加しており、日本の目標値である温室効果ガスの排出量25%削減を達成するには、日々の生活での行動の見直しが欠かせません。特に、生活関連部門の約3割が"移動"に伴う排出であり、移動を見直すことは高い削減効果につながります。そこで、CO2排出の少ない移動にチャレンジし、エコなだけでなく、便利で快適に、しかも健康にもつながるライフスタイルを「smart move」と名づけ、賛同企業・団体と連携しながら、公共交通機関の利用や自転車活用、自動車の利用方法の工夫など、移動にまつわる様々なアクションへの参加を呼びかけていきます。
 なお、本キャンペーンの開始にあたり、12月9日(木)〜11日(土)に開催される「エコプロダクツ2010」に出展し、ブース展示やステージを通じて、「smart move」をわかりやすく伝え、企業・団体及び国民に広く参加を呼びかけて参ります。
 12月10日(金)に開催するステージイベントには、取組を進める企業・団体代表者らが出席し、それぞれが進めている事例を紹介します。

1.「smart move」とは

 「移動」に伴うCO2排出削減を目指し、CO2排出の少ない移動にチャレンジし、エコで、便利・快適に、しかも健康にもつながるライフスタイルの総称を「smart move」と名づけました。
 今後、賛同企業・団体と連携しながら、環境負荷の小さい公共交通機関の利用や自転車活用、自動車の利用方法の工夫など、5つの取組をテーマに、移動にまつわる様々なアクションへの参加を呼びかけていきます。

「smart move」が推進する5つの取組

○取組1:
公共交通機関を利用しよう(電車、バス等の公共交通機関の利用)
<具体事例>
毎日の通勤や通学、旅行やちょっとした外出も、電車やバスのなどの公共交通機関を積極的に利用しましょう。
また、日本各地で拡がりつつある、ハイブリッドバスやLRT等の低炭素な公共交通、太陽光エネルギーなどの自然エネルギーを活用した最新型の車両を利用しましょう。
<CO2削減効果の例>
自動車での移動を電車での移動に変更した場合の1回あたり往復5kmCO2排出削減量:725[g-CO2]
○取組2:
自転車、徒歩を見直そう(自転車や徒歩での移動の推奨)
<具体事例>
CO2を全く出さない移動方法である、自転車や徒歩を見直しましょう。
<CO2削減効果の例>
自動車での移動を徒歩や自転車での移動に変更した場合の1回(往復2km)あたりCO2排出削減量:328[g-CO2]
○取組3:
地域や企業の移動におけるCO2排出削減の取組に参加しよう
(カーシェアリング、コミュニティサイクル等の利用促進)
<具体事例>
カーシェアリング、コミュニティサイクル、パーク&ライドなど、移動・交通における、地域の新しいCO2削減の取組に参加しましょう。
<CO2削減効果の例>
自家用車をカーシェアにした場合の1人あたり年間CO2排出削減量:約1.9[t-CO2]
出典:エコモビリティ財団「カーシェアリングによる環境負荷低減効果及び普及方策検討報告書」より
○取組4:
長距離移動を工夫しよう(エコ旅行やトレイン&レンタカー等の利用促進)
<具体事例>
エコな出張、トレイン&レンタカー、カーボンオフセットが可能な旅行商品を選ぶなど、帰省や家族旅行、出張など長距離の移動を工夫しましょう。
<CO2削減効果の例>
帰省や家族旅行で、車での移動を電車での移動に変更した場合の1回(700km)あたりCO2排出削減量:101.5[kg-CO2]
○取組5:
自動車の利用を工夫しよう(エコドライブの推奨、エコカーへの乗り換え)
<具体事例>
 エコドライブ(ふんわりアクセル)実践や大幅にCO2排出削減ができるエコカーへの乗り換え、エコ輸送の選択など、自動車の利用を工夫しましょう。
<CO2削減効果の例>
 ふんわりアクセル実践による1人1日あたりCO2削減量:186.1[g-CO2

事業概要

(1)
「smart move」賛同企業・団体、個人の賛同者を募集し、賛同企業・団体にはダウンロードツールとして共通のロゴや啓発ツールを提供します。それぞれの活動のなかで、「smart move」のメッセージや共通のロゴマークを掲出することで、取組への参加を広く訴求していきます。
(2)
チャレンジ25キャンペーン」ホームページ内に「smart move」特設サイトを開設し、賛同企業・団体の活動を紹介するほか、様々なコンテンツを提供します。
開設日:
2010年12月9日(木)
URL http://www.challenge25.go.jp/smartmove/
主なコンテンツ:
賛同企業・団体、個人賛同者登録ページ
ロゴ・啓発ツールのダウンロード提供
賛同企業・団体の活動紹介
「NAVITIMEと連携したエコルート®検索<体験版>」 スマート・ムーブに賛同した個人の方は、「エコルート®検索<体験版>」を利用できます。出発地と特定の目的地の間の移動ルートを、CO2排出量の少ない順に表示する機能で、PCとモバイルで利用可能です。 ※「エコルート®検索<体験版>」は、株式会社ナビタイムジャパンのサービスを利用しています。
(3)
今後、賛同企業・団体と連携しながら、「smart move」を啓発するイベントやメディア企画等を実施していく予定です。
(参考資料[1])
「smart move」共通ロゴマーク
(参考資料[2])
「smart move」特設サイト(イメージ)

2.「エコプロダクツ2010」での「smart move」ブース展示及びステージイベント

概要:
環境に関わる内外の企業・団体、自治体、消費者が一堂に集う「エコプロダクツ2010」に出展し、ブース展示及びステージイベントを通じて「smart move」を分かりやすく伝え、企業・団体及び国民に広く参加を呼びかけて参ります。

ブース展示

日時:
2010年12月9日(木)〜11日(土)10:00〜18:00
※最終日は、17:00まで
場所:
東京ビッグサイト 東6ホール(東京都江東区有明3-21-1)
実施内容:
(1)「smart move」が推進する5つの取組に関する展示
【情報提供企業・団体名】
京都市
富山市
名古屋市
横浜市
財団法人日本自転車普及協会
社団法人日本自動車連盟(JAF)
社団法人日本バス協会
大手町・丸の内・有楽町地区再開発計画推進協議会/特定非営利法人 大丸有エリアマネジメント協会/一般社団法人 大丸有環境共生型まちづくり推進協会/三菱地所株式会社
江ノ島電鉄株式会社
小田急電鉄株式会社
オリックス自動車株式会社
株式会社JTB首都圏
清水エスパルス/鈴与グループ
全日本空輸株式会社
東京急行電鉄株式会社
阪急電鉄株式会社
ベタープレイス・ジャパン株式会社
ローテイト(株式会社丸井グループ)
(2)「smart move」クイズラリー&抽選会
 パネル展示を見てクイズに回答し、「smart move」への賛同を宣言した方を対象に、抽選会を実施します。参加者全員に、「smart move」ステッカーをお渡しします。

チャレンジ25キャンペーン特別ステージ 〜「移動」を「エコ」に。 smart move 〜

日時:
2010年12月10日(金)17:00〜17:45
場所:
「エコプロダクツ2010」会場内 環境コミュニケーションステージ
主催:
チャレンジ25キャンペーン
内容:
取組を進める企業・団体代表者らが出席し、それぞれが進めている事例を紹介するほか、特別ゲストの鶴見辰吾さんに自転車移動の利点を語っていただきます。
登壇者(予定):
・環境省代表者
・企業・団体代表者
名古屋市
財団法人日本自転車普及協会
社団法人日本自動車連盟(JAF)
小田急電鉄株式会社
オリックス自動車株式会社
株式会社JTB首都圏
全日本空輸株式会社
阪急電鉄株式会社
・特別ゲスト
鶴見辰吾さん(タレント、二代目自転車名人)

取材について:取材をご希望の場合は、別紙「取材申込書」にてご連絡ください。

添付資料

連絡先
環境省地球環境局地球温暖化対策課国民生活対策室
(代表:03-3581-3351)
(直通:03-5521-8341)
室長:植田明浩(内:6725)
担当:佐藤匡廣、石川博貴(内:6793)