報道発表資料
環境省では、微量PCB汚染廃電気機器等の効率的かつ確実な処理の推進の観点から、絶縁油に含まれる微量のPCB濃度を短時間にかつ低廉な費用で測定できる方法(簡易測定法)に関する検討を行い、その結果を踏まえ、「絶縁油中の微量PCBに関する簡易測定法マニュアル(第2版)」を作成しましたので、公表いたします。
1.検討の趣旨及び経緯
微量PCB汚染廃電気機器等は、PCBが使用されていた電気機器等と異なり、銘板等ではPCBの含有の有無を判断することができず、多くの電気機器等について実際に絶縁油に含まれるPCB濃度の測定を行う必要性があります。このことから、微量PCB汚染廃電気機器等の効率的かつ確実な処理を進めるためには、分析精度が担保されつつ短時間にかつ低廉な費用で絶縁油に含まれる微量のPCB濃度を測定できる方法(簡易測定法)の確立が求められています。
このような背景のもと、環境省では、調査委託先である財団法人産業廃棄物処理事業振興財団に設置された「微量PCBの測定に関する検討委員会」(委員長:森田昌敏国立大学法人愛媛大学農学部環境先端技術センター長)において、絶縁油に含まれるPCB濃度の簡易測定法に関する検討を行ってきました。
なお、本検討は、中央環境審議会廃棄物・リサイクル部会微量PCB混入廃重電機器の処理に関する専門委員会においてなされた議論等も踏まえつつ実施しました。詳細は、平成21年3月の同専門委員会とりまとめ「微量PCB混入廃電気機器等の処理方策について」(https://www.env.go.jp/council/03haiki/yoshi03-16.html)等をご参照下さい。
2.検討結果
これらの検討を踏まえ活用可能と判断された測定方法について、先般、平成22年1月に「絶縁油中の微量PCBに関する簡易測定法マニュアル(第1版)」を作成し、公表したところですが、その後の検討の結果、新たに絶縁油中の微量PCB濃度の測定に活用可能と判断された測定方法(下表下線部参照)を簡易測定法としてマニュアルに追加することとし、今般、「絶縁油中の微量PCBに関する簡易測定法マニュアル(第2版)」を別添のとおり作成しました。 今後は、廃電気機器等に係る絶縁油のPCBによる汚染状況の確認の際に本マニュアルに定める簡易測定法が活用されるよう、必要な周知等を行っていきます。
表 絶縁油中の微量PCBに関する簡易測定法マニュアル(第2版)に示す測定方法
簡易定量法 |
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迅速判定法 |
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添付資料
- 連絡先
- 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課
代表:03-3581-3351
課長:坂川 勉(内線6871)
課長補佐:松崎 裕司(内線6880)
主査:鈴木 聡(内線6895)