国際シンポジウム「日本における里山・里海の生態系サービス評価:生物多様性条約第10回締約国会議に向けた地域からの貢献」の開催について(お知らせ)
5月23日に国際シンポジウム「日本における里山・里海の生態系サービス評価:生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)に向けた地域からの貢献」を国連大学高等研究所の主催、環境省の共催により開催します。
本シンポジウムは、ミレニアム生態系評価※1の考え方を基礎として実施している「日本における里山・里海のサブ・グローバル評価(里山里海SGA)」※2について、国内の地域毎の評価結果を発表するとともに、今後の評価結果の活用及び効果的な発信の方法を議論するためのものです。
※1 ミレニアム生態系評価(MA)
アナン前国連事務総長の呼びかけに基づき、2001年から2005年にかけ世界の1,360人以上の科学者により実施された世界初の総合的な地球規模の生態系評価。生態系の変化が人間の福利にどのような影響を及ぼすのかを示し、政策・意思決定に役立つ総合的な情報を提供するとともに、生態系の保全と持続可能な利用の促進、人間の福利向上のためにとるべき行動の選択肢を提言。
※2 日本における里山・里海のサブ・グローバル評価(里山里海SGA)
里山と里海からもたらされる生態系サービスをミレニアム生態系評価の概念的枠組みを適用して評価し、里山・里海の保全および持続可能な利用・管理に向けて行動を起こすための科学的基盤を提供することを目的として、国連大学高等研究所が事務局となり、2007年より開始。現在170名以上の執筆者やその他関係者の参画を得て、全国を5つの地域(クラスター)に分類した評価と、全国レベルの総合的な評価を実施。その結果は、環境省が国連大学高等研究所と共同で推進しているSATOYAMAイニシアティブの科学的な基盤を提供することにも貢献。
1 実施主体
- 主催:
- 国連大学高等研究所
- 共催:
- 環境省
- 協力:
- 地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)
2 目的
本シンポジウムは、以下を目的として開催します。
- [1]
- 里山里海SGAの地域(クラスター)評価についての結果を広く発表すること
- [2]
- 海外のサブ・グローバル評価の事例から、評価の結果の実用性や効果について学ぶこと
- [3]
- 里山里海SGAにおけるクラスター評価の重要性や意義を議論し、結果の活用方法を検討すること
- [4]
- COP10で里山里海SGAの結果を発信するための方策を検討すること
3 日時
平成22年5月23日(日)13:30〜17:30
4 開催場所
東京都渋谷区神宮前5−53−70
国連大学本部3階 ウ・タント国際会議場
5 入場料
無料(定員300名・事前登録制)
- ※
- 会場には駐車場がありませんので、お越しの際は公共交通機関を御利用ください。
6 申込方法
件名に『5/23里山里海の生態系サービス評価国際シンポジウム』と記入し、本文に氏名、所属機関、Eメールアドレス、電話番号を明記して、5月18日(火)までにeventregistration@ias.unu.edu宛に御送信ください。
なお、定員になり次第、締め切らせていただきますので予め御了承ください。
7 使用言語
日本語および英語(同時通訳つき)
8 プログラム
- 13:30-13:40
- 開会の挨拶
- ・武内 和彦
- (国連大学 副学長/里山里海SGA評議会共同議長)
- ・渡邉 綱男
- (環境省大臣官房審議官)
- 13:40-14:20
- 基調講演:ストックホルム都市域評価の実用性と効果―評価の実施規模とその規模をこえて
- ・トーマス・エルムクヴィスト
- (ストックホルム大学 システム生態学部/ストックホルム・レジリアンス・センター 教授)
- 14:20-14:40
- 日本における里山・里海のサブ・グローバル評価の概要
- ・中村 浩二
- (金沢大学学長補佐(社会貢献)・環日本海域環境研究センター長 教授/里山里海SGA科学評価パネル共同議長)
- 14:40-15:00
- SATOYAMAイニシアティブの紹介
- ・中尾 文子
- (国連大学高等研究所 フェロー)
- 15:00-15:20
- コーヒー・ブレイク
- 15:20-17:20
- パネル・ディスカッション「日本における里山・里海のサブ・グローバル評価のクラスター評価 − 評価のプロセス、結果、CBD/COP10に向けての機会」
議長:武内和彦- ・トーマス・エルムクヴィスト
- ・中村 浩二
- ・森本 淳子
- (北海道大学大学院農学研究院 講師)
- ・小金澤 孝昭
- (宮城教育大学教育学部/環境教育実践センター 教授)
- ・大久保 達弘
- (宇都宮大学農学部森林学科 教授)
- ・森本 幸裕
- (京都大学大学院地球環境学堂・農学研究科教授/日本景観生態学会 会長)
- ・松田 治
- (瀬戸内海研究会議 会長/広島大学 名誉教授)
- 17:20-17:30
- 閉会の挨拶
- ・武内和彦
- ※
- なお、国連大学のホームページ(http://videoportal.unu.edu/event/52)において、日本語・英語対応で中継する予定です。また、開催後は、(http://videoportal.unu.edu/)のページにおいて録画を配信する予定です。
- 連絡先
- 環境省自然環境局自然環境計画課
代表:03-3581-3351
直通:03-5521-8150
課長:星野 一昭(内線6430)
専門官:川口 大二(内線6476)
担当:奥田 青州(内線6476)
関連情報
関連Webページ
過去の報道発表資料
- 平成22年4月9日
- 「世界と日本の生物多様性総合評価発表記念シンポジウム生物多様性のいま −いのちの共生を、未来へ−」の開催について(お知らせ)
- 平成22年3月24日
- 「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)プレ・コンファレンス新しい生物多様性目標を考える〜生物多様性と生態系サービスの保全にむけて〜」の開催結果について(お知らせ)
- 平成22年2月4日
- SATOYAMAイニシアティブに関する国際有識者会合の開催結果について(お知らせ)
- 平成21年10月8日
- SATOYAMAイニシアティブに関するアジア太平洋地域有識者会合−アジア太平洋地域における生態系サービス−の開催結果について(お知らせ)
- 平成21年7月30日
- Satoyamaイニシアティブ構想に関する有識者会合−生物多様性と持続可能性−の開催結果について(お知らせ)