平成22年2月8日
再生循環

「平成21年度容器包装3R推進環境大臣賞」の決定について(お知らせ)

 環境省では、容器包装廃棄物の3Rの推進に資する活動の奨励・普及を図るため、平成18年度から「容器包装3R推進環境大臣賞」を設けています。
 本年度は平成21年9月10日(木)から11月24日(金)まで一般募集を行ったところ、合計17件(地域の連携協働部門8件、小売店部門3件、製品部門6件)御応募いただきました。
 「平成21年度 容器包装3R推進環境大臣賞 審査委員会」(委員長:国際連合大学名誉副学長 安井 至教授)で審査した結果に基づき、各部門の最優秀賞、優秀賞、奨励賞を決定いたしました。

1.環境大臣賞の選考

 国際連合大学の安井名誉副学長を委員長とし、次表の6名から構成する「平成21年度 容器包装3R推進環境大臣賞審査委員会」(以下、「委員会」という。)を開催し、部門別に最優秀賞、優秀賞及び奨励賞を選考しました。

<審査委員会の名簿>

区分氏名(敬称略)所属
委員長安井 至国際連合大学名誉副学長・東京大学名誉教授
委員酒井 伸一京都大学環境保全センター 教授
崎田 裕子ジャーナリスト・環境カウンセラー・3R推進マイスター
酒井 光彦社団法人 日本包装技術協会 専務理事
塩谷 喜雄日本経済新聞社 論説委員
谷津 龍太郎環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部長

2.環境大臣賞の決定

 審査委員会での選考結果に基づき、地域の連携・協働部門については、最優秀賞1件、優秀賞1件、奨励賞2件を決定し、小売店部門については、奨励賞2件を決定しました。製品部門については、最優秀賞1件、奨励賞2件を決定しました。

【地域の連携・協働部門】

区分応募団体取組名称取組概要
最優秀賞宮城県酒造協同組合
(宮城県仙台市)
R300mlびんの回収システム(宮城方式)の構築宮城県内の静脈物流領域(消費者からメーカーへの流れ)に使用を限定した「R300mlびん用専用回収箱」を作成し、宮城県内でR300mlびんの再使用(リユース)を促進させるシステムを構築。
優秀賞NPO法人日本ワンディッシュエイド協会
(奈良県生駒市)
生駒市におけるリユース・リサイクル事業及び容器包装廃棄物削減の取り組み陶磁器(食器)を分別回収し、利用可能な美品はリユース市を開催し、リユース促進に努める。それ以外のものは再生工場で再生させ、洋菓子店で菓子容器としてリユースする取組。
奨励賞多摩市役所
(東京都多摩市)
紙パックお店に返そうキャンペーン〜紙パックの命 大切に〜スーパーのサービスカウンター等で紙パックを回収。回収協力の特典として、オリジナルタンブラーを提供。タンブラー持参者へは、市内17店舗と東京ヴェルディホームゲームでの飲料割引も実施。容器のリデュースも推進。
南信州レジ袋削減推進協議会
(長野県飯田市)
南信州地域一丸となったレジ袋削減の取組みレジ袋の「廃止・有料化・値引き」から、参加店舗が取組方法を選択して協議会に登録する「登録制度」によって、店舗の大小・業種を問わず登録店を拡大し、事業者・消費者・行政が一体となって取組を推進。

【小売店部門】

区分応募団体取組名称取組概要
最優秀賞該当なし
優秀賞該当なし
奨励賞生活協同組合コープさっぽろ(北海道札幌市)全店でのレジ袋有料化によるレジ袋削減とトレー削減の取組み、およびエコセンターによるリサイクルの取り組みコープさっぽろの全99店舗でレジ袋辞退率90%を達成。また、ノートレーパッケージ機を導入しトレーを使わない包装を実施するほか、独自のエコセンターを建設し、店舗で発生する廃棄物のリサイクル活動を強化。
株式会社ナンコクスーパー
(高知県南国市)
素材集約によるトレー100%回収の実施売場で使用するトレーには様々な素材が混在し、リサイクルの妨げとなっていたが、素材集約により全てのトレーが回収対象となり、大幅なリサイクル率アップと家庭に残るトレーの減量を実現。

【製品部門】
区分応募団体取組名称取組概要
最優秀賞日本コカ・コーラ株式会社
(東京都港区)
「い・ろ・は・す(I LOHAS)」(天然水)520ml 国内最軽量PETボトル(12g)ボトル形状の工夫により国内最軽量の12gのペットボトルを開発、環境負荷の低減を行った。また、キャップもラベルも軽量化を行った。本製品を通し、消費者が気軽に環境負荷低減活動に参加することを目指す。
優秀賞該当なし
奨励賞タマヤ株式会社
(京都府綾部市)
はがし太郎素材は紙、表面にPP(ポリプロピレン)を用いたトレーを開発。使用後は手を汚さずにPPを紙から剥がして分別処理を行うことが容易に可能で、水洗いも不要。「紙は資源だリサイクル」を提唱しています。
株式会社アート
(大阪府寝屋川市)
段ボールの水性インキ使用フレキソダイレクト印刷容器水性インキを用いた印刷装置を開発。油性に比べ環境負荷が少ない水性インキを用い、別紙を貼らずに直接フルカラー印刷が可能となった。また、小ロットでも対応できるため、余剰容器包装の削減にも貢献。

連絡先
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部企画課リサイクル推進室
直通:03-5501-3153
代表:03-3581-3351
室長:上田 康治(内線 6831)
室長補佐:菊池 圭一(内線 6822)
係長:村上 義紀(内線 6854)