報道発表資料

この記事を印刷
2009年11月09日

平成21年度オフセット・クレジット(J-VER)創出モデル事業の採択について(お知らせ)

  •  環境省では、国全体を低炭素社会へとシフトする上で重要な手段の一つであるカーボン・オフセットの取組を普及・促進するため、平成20年11月14日にオフセット・クレジット(J-VER)制度(以下、「本制度」という。)を創設いたしました。
  •  今般、昨年度に引き続き、J-VER制度を活用して市場ニーズの高いオフセット・クレジット(J-VER)を創出するプロジェクトのアイデアをモデル事業として募集しました(募集期間:平成21年9月1日(火)~平成21年10月9日(金))
  •  本公募に対しては17件の応募があり、専門家からなる審査委員会の意見を頂きながら選定を行い、合計5種類のプロジェクトの採択を決定いたしましたので、お知らせいたします。

1.オフセット・クレジット(J-VER)制度とは

 本制度は、国内のプロジェクトにより実現された温室効果ガス排出削減・吸収量をカーボン・オフセットに用いることのできるオフセット・クレジット(J-VER)として認証する制度であり、これにより、個人、企業、自治体等による主体的なカーボン・オフセットの取組を促進することが期待されています。

【(参考)オフセット・クレジット(J-VER)制度について】
 オフセット・クレジット(J-VER)制度については、下記の環境省HP及び気候変動対策認証センター(事務局:社団法人海外環境協力センター)HPを御覧ください。
環境省HP https://www.env.go.jp/earth/ondanka/mechanism/carbon_offset.html
気候変動対策認証センター http://www.4cj.org/jver/index.html

2.本モデル事業の目的と概要

 本モデル事業は、本制度に基づいて市場ニーズの高いオフセット・クレジット(J-VER)を創出するプロジェクトのアイデアを募集するものです。
 モデル事業として採択されたプロジェクトをもとに、オフセット・クレジット(J-VER)認証運営委員会がポジティブリスト、適格性基準、方法論の策定に向けた検討を行います。

3.採択の基準

 主に以下の事項について評価し、採択を行いました。

 京都議定書目標達成に貢献し、国の地球温暖化対策に整合的であり、また、温室効果ガス排出削減以外の副次的効果が存在するなど、本制度における当該プロジェクトのアイデアの推進は推奨されるものであるか。
 本制度が存在しない場合には実施することが困難であると認められる合理性があるか。
 排出削減量の算定に当たって、第三者検証機関によって検証可能な水準の正確・保守的な算定方法やモニタリング方法等を設定することが可能であるか。
 当該プロジェクトのアイデアが本制度の対象となった場合の、申請者自身によるプロジェクト展開の可能性、他者によるプロジェクト展開の可能性、国全体としての温室効果ガス排出削減ポテンシャル等、幅広い参加や大幅な排出削減が見込まれるか。
 プロジェクトとしての実現可能性は高いか。

 なお、応募要領に基づき、採択・不採択の理由については非公表としております。

4.採択事業者一覧(全5件)

 別紙参照

5.今後の予定について

 今回モデル事業として採択されたプロジェクトをもとに、ポジティブリスト、適格性基準、方法論案を策定し、年度内を目途にパブリック・コメントにかける予定としております。その上で、オフセット・クレジット(J-VER)認証運営委員会方法論パネル及びオフセット・クレジット(J-VER)認証運営委員会において、ポジティブリスト等について検討して参ります。

 なお、今回採択されたプロジェクトをもとに策定するポジティブリスト等以外に、ポジティブリスト、適格性基準及び方法論等の提案を希望される方は、気候変動対策認証センター(事務局:社団法人海外環境協力センター)において御意見を受け付けておりますので、随時御提出ください。
 http://www.4cj.org/document/jver/jver_opinion_081208.pdf

添付資料

連絡先
環境省地球環境局地球温暖化対策課市場メカニズム室
直通:03-5521-8354
代表:03-3581-3351
室長:戸田 英作(6737)
室長補佐:塚本 愛子(6785)
係長:泉 勇気(6041)
担当:新中 達也(6041)

Adobe Readerのダウンロード

PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Readerが必要です。Adobe Reader(無償)をダウンロードしてご利用ください。